2014年02月05日

残月 みおつくし料理帖

残月 みおつくし料理帖 (ハルキ文庫) [文庫] / 高田 郁 (著); 角川春樹事務所 (刊)
「残月 みおつくし料理帖」  高田 郁 著 ハルキ文庫
吉原の大火、「つる家」の助っ人料理人・又次の死。辛く悲しかった時は過ぎ、澪と「つる家」
の面々は新たな日々を迎えていた。そんなある日、吉原の大火の折、又次に命を助けられた
摂津屋が「つる家」を訪れた。あさひ太夫と澪の関係、そして又次が今際の際に遺した言葉の
真意を知りたいという。澪の幼馴染み、あさひ太夫こと野江のその後とは―――(第一話「残月」)。
その他、若旦那・佐平衛との再会は叶うのか? 料理屋「登龍楼」に呼び出された澪の
新たなる試練とは・・・・・。雲外蒼天を胸に、料理に生きる澪と「つる家」の新たなる決意。
希望溢れるシリーズ第八弾
(amazonの内容紹介より)
****************************************************************************
前作の「夏天の虹」で、又次さんが。。。死んでしまって。
ファンだった私は、が〜〜ん!!でした

ひょんな事から 小松原の母親に気に入られ、面倒は手続きをえて、嫁入りするはずが、
まさかのドタキャン・・
こういっちゃなんだけど、小松原さんは、幕府の直参旗本である窮屈さから息抜きしたくて
小松原という浪人になっていたと思う。
町人には町人の苦労があり、武士には武士の気苦労があるのだから、町人の気楽さのいい取り
は、ある面無責任のような。
(どうしても澪さんを嫁にしたいなら、士分を捨てるはず。澪さんも同じくです)

”夏天”では、最後に又次が、野江ちゃんをたすけて、自分は死に、周りは悲嘆に
くれます。
(ちなみに、今、「銀二貫」読んでますが、ここでも、きのいい料理人が焼死。
高田作品では、いい男は早めの退場なのかな)

「残月」では、料理一筋にと心に誓う澪ですが、やはり小松原に未練があるようで。
そんなおりに、主人の種市が、野江ちゃんと澪の関係と 澪のひそかな望みを聞き、
澪にヒマを出す決意をします。
澪は澪で、フキちゃんに料理を仕込み始めます。
やっぱり、高級料理店でめざせ四千両なのかな。
ご寮はんが、一柳で主人の看護をし、主人から結婚の申し込みをされたあたりの
ところあたりから、そろそろ結末が近いのか ? と感じました。

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作者さんは、でてくる料理を、かならず自分で作ってみるそうです。
すごい!!
posted by kiyorin at 01:35| Comment(0) | 高田 郁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月03日

1月読書のまとめ

2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:5561ページ
ナイス数:188ナイス
http://book.akahoshitakuya.com/u/31357/matome?invite_id=31357

■炎と茨の王女 (創元推理文庫)
三部作とありますが、これ一作でも完結した話として、読むことができます。
ファンタジーで、ヤングアダルトとしてアメリカ(作者はアメリカ人)では、
出版されてるようです。山あり谷あり谷あり落とし穴も無数にありの、主人公は大変苦労しますが、
元来の前向きの性格からか、読んでいても暗くならないです。
読了日:1月2日 著者:レイ・カーソン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34494899

■失踪日記2 アル中病棟
厚い漫画ですが、おもしろく、ちょっと怖く 読みました。ところで、アル中患者さんの
退院後の行き先として Macという、施設もあります。(AAのお泊りバージョン)
吾妻先生は、家族の方に受け入れてもらえ、患者としては優等生だったのでしょう。
これからも大変でしょうけど、先生が平安な毎日をおくれるよう、願ってます。
読了日:1月3日 著者:吾妻ひでお
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34517224

■神様の御用人 (メディアワークス文庫)
浅葉さんの本の中では、一番よかったかな。読みやすかったし。黄金ちゃんが、かわいい。
神様といっても、信仰が廃れたので、力を失ってるとか。そういう意味で、
人間臭い神もありかな。。と。
読了日:1月5日 著者:浅葉なつ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34576249

■小説 雨柳堂夢咄 ~はかなき願いは時間をこえて~
独立した5つの話しが、最後に綺麗にまとまります。小説ならではの趣向でおもしろかったです。
読了日:1月8日 著者:時海結以(文),波津彬子(原作&イラスト)
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34669994

■くるねこ 12
時々、噴出して笑いながら読み、最後のモンさんで、こうきましたか・・・^^;;
うっかり泣いてしまいました。猫との別れを思い出してしまう飼い主さんも、多いはず
読了日:1月9日 著者:くるねこ大和
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34693131

■やなりいなり (新潮文庫)
短編集、落語を小説にしたような、おもしろさかな。おもしろかった。 かる〜い感じ。
番外編ぽい。結局、最後の栄吉と一太郎のやりとりが、この短編集のミソだったのかも
読了日:1月11日 著者:畠中恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34739473

■ペテロの葬列
最後に、こう来ましたか。。。やはり”つりあわぬは不縁の元”というか。
途中までよんていたマルチ商法云々も、ふっとびました。そういえば、殿下も、無理心中の
ようにして死んだけど、この本は夫婦のつながりについての、話かと、思ってしまった
読了日:1月17日 著者:宮部みゆき
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34899553

■魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)
パンデミックのからむ話しですが、それについての云々ではなく、病気後の”後遺症”や
本人達をとりまく環境についてです。現実には、研究所からのウィルス流出なら、もっと被害が
大きいでしょうか。主人公達が奇跡的に助かった事で出来たワクチンのおかげで、病が収束した
のですから。 今、下巻読んでます。言葉通り、ぶっ飛びの展開ですが、おもしろいです。
アニメにすると、いいかも
読了日:1月18日 著者:井上夢人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34921490

■魔法使いの弟子たち (下) (講談社文庫)
下巻はあっというまに読了。おもしろかったけど、現実に置き換えると怖い話しです。
(鳥インフルエンザとか ウィルスの変異とか、現実に問題になっているから)終わり方、
こうくると、ホラーチックです。夢の中で夢をみてたような・・結局、ハッピーエンドにするには、
竜脳症はすごすぎる病気に設定したからかな
読了日:1月19日 著者:井上夢人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34951429

■いとみち (新潮文庫)
”ひだまりの・・”のヒロインより、この物語の主人公・いとのほうが、私は好きです^^)
不器用なんでしょうね。いとちゃんは。だから、会話のキャッチボールが苦手。
でも、一生懸命さが、周りをなごませます。まあ、現実に忙しい職場で いとちゃんのような
ドジっこがいたら、若干迷惑かもしれないけど。。。
2巻目がでてるそうで。。はやく文庫にならないかなww
読了日:1月21日 著者:越谷オサム
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/35007980

■響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫 『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)
吹奏楽に関係のある人もない人も、楽しく読めちゃいます。スポ根ものかな。
好きな箇所は、優子と麗奈のソロ決定演奏。段違いに麗奈のほうが、上手いのですが
、優子も練習のかいあって格段にレベルアップ。それでも、自分のほうが上手ではないということを、
自覚したかった。(そのために頑張って練習した) たんに 団結して頑張るぞ!!ではなく、
中のゴチャゴチャした人間関係も リアルでよかった
読了日:1月23日 著者:武田綾乃
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/35057099

■花散らしの雨 みをつくし料理帖
シリーズ化されてるの、知らなかった^^;;だいぶ前に 1作目を読んで、「おもしろい!!」
と思ってたのに。何冊かでてるシリーズ、大人買いしようかなww
読了日:1月25日 著者:高田郁
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/35105698

■想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
フキと健の話し「初雁」の話しは、ジーンときました。やっぱり、私も種市旦那のように、
健をつる屋にひきとっては?と思ってだけど、それじゃ、この時代では後々によくないのね。
パクリの店の不始末から迷惑をこうむるってのも、つらい試練でした。商売、甘くないですね。
読了日:1月28日 著者:高田郁
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/35196310

■昭和の犬
主人公と同世代なので、読んでみました。うんうん、あのころあの番組やってたよねとか、
思い出しながら。さて、こういう両親だったのなら、私なら後々まで恨んでいたかも。
イクはなんとも思わなかったのかな?
読了日:1月29日 著者:姫野カオルコ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/35223383

■青森ドロップキッカーズ (小学館文庫)
おもしろかった〜^^)。イジメの部分は読むのがつらかったけど、公園での一件から、
見違えるように前向きになった主人公の宏海が、いいです。カーリングは、見るのが好きです。
旦那は、入門者講習にもいって楽しんできたとか。オリンピックの前に、おすすめの一冊です
読了日:1月30日 著者:森沢明夫
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/35247298

■今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)
おもしろくて、あっというまに読了していまった・・・おもしろかったのは、花嫁御陵ーははきぎ飯 
 澪の想い人、小松原さんの正体が、わかりました。
読了日:1月31日 著者:高田郁
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/35273638


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2014年02月01日

1月の読書のまとめ

2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:5561ページ
ナイス数:188ナイス
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■炎と茨の王女 (創元推理文庫)
三部作とありますが、これ一作でも完結した話として、読むことができます。
ファンタジーで、ヤングアダルトとしてアメリカ(作者はアメリカ人)では、出版されてるようです。
山あり谷あり谷あり落とし穴も無数にありの、主人公は大変苦労しますが、元来の前向きの性格からか、
読んでいても暗くならないです。
読了日:1月2日 著者:レイ・カーソン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34494899

■失踪日記2 アル中病棟
厚い漫画ですが、おもしろく、ちょっと怖く 読みました。ところで、
アル中患者さんの入院後の行き先として Macという、施設もあります。
(AAのお泊りバージョン)吾妻先生は、家族の方に受け入れてもらえ、
患者としては優等生だったのでしょう。これからも大変でしょうけど、先生が平安な毎日を
おくれるよう、願ってます。
読了日:1月3日 著者:吾妻ひでお
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34517224

■神様の御用人 (メディアワークス文庫)
浅葉さんの本の中では、一番よかったかな。読みやすかったし。黄金ちゃんが、かわいい。
神様といっても、信仰が廃れたので、力を失ってるとか。そういう意味で、
人間臭い神もありかな。。と。
読了日:1月5日 著者:浅葉なつ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34576249

■小説 雨柳堂夢咄 ~はかなき願いは時間をこえて~
独立した5つの話しが、最後に綺麗にまとまります。小説ならではの趣向でおもしろかったです。
読了日:1月8日 著者:時海結以(文),波津彬子(原作&イラスト)
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34669994

■くるねこ 12
時々、噴出して笑いながら読み、最後のモンさんで、こうきましたか・・・^^;;
うっかり泣いてしまいました。猫との別れを思い出してしまう飼い主さんも、多いはず
読了日:1月9日 著者:くるねこ大和
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34693131

■やなりいなり (新潮文庫)
短編集、落語を小説にしたような、おもしろさかな。おもしろかった。 かる〜い感じ。
番外編ぽい。結局、最後の栄吉と一太郎のやりとりが、この短編集のミソだったのかも
読了日:1月11日 著者:畠中恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34739473

■ペテロの葬列
最後に、こう来ましたか。。。やはり”つりあわぬは不縁の元”というか。 途中までよんていた
マルチ商法云々も、ふっとびました。そういえば、殿下も、無理心中のようにして死んだけど、
この本の主題は夫婦のつながりについての、話かと、思ってしまった
読了日:1月17日 著者:宮部みゆき
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34899553

■魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫)
パンデミックのからむ話しですが、それについての云々ではなく、病気後の”後遺症”や
本人達をとりまく環境についてです。現実には、研究所からのウィルス流出なら、
もっと被害が大きいでしょうか。主人公達が奇跡的に助かった事で出来たワクチンのおかげで、
病が収束したのですから。 今、下巻読んでます。言葉通り、ぶっ飛びの展開ですが、おもしろいです。
アニメにすると、いいかも
読了日:1月18日 著者:井上夢人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/34921490

■魔法使いの弟子たち (下) (講談社文庫)
下巻はあっというまに読了。おもしろかったけど、現実に置き換えると怖い話しです。
(鳥インフルエンザとか ウィルスの変異とか、現実に問題になっているから)終わり方、
こうくると、ホラーチックです。夢の中で夢をみてたような・・結局、ハッピーエンドにするには、
竜脳症はすごすぎる病気に設定してしまったせいかな
読了日:1月19日 著者:井上夢人
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■いとみち (新潮文庫)
”ひだまりの・・”のヒロインより、この物語の主人公・いとのほうが、私は好きです^^)
不器用なんでしょうね。いとちゃんは。だから、会話のキャッチボールが苦手。
でも、一生懸命さが、周りをなごませます。まあ、現実に忙しい職場で 
いとちゃんのようなドジっこがいたら、ちと迷惑か。
2巻目がでてるそうで。。はやく文庫にならないかなww
読了日:1月21日 著者:越谷オサム
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■響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫 『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)
吹奏楽に関係のある人もない人も、楽しく読めちゃいます。スポ根ものかな。
好きな箇所は、優子と麗奈のソロ決定演奏。段違いに麗奈のほうが、上手いのですが、
優子も練習のかいあって格段にレベルアップ。それでも、
「自分のほうが上手ではないということを、自覚したかった。」優子(そのために頑張って練習した)
 たんに 団結して頑張るぞ!!ではなく、中のゴチャゴチャした人間関係も リアルでよかった
読了日:1月23日 著者:武田綾乃
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■花散らしの雨 みをつくし料理帖
シリーズ化されてるの、知らなかった^^;;だいぶ前に 1作目を読んで、「おもしろい!!」
と思ってたのに。何冊かでてるシリーズ、大人買いしようかなww
読了日:1月25日 著者:高田郁
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■想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
フキと健の話し「初雁」の話しは、ジーンときました。やっぱり、私も種市旦那のように、
健をつる屋にひきとっては?と思ってだけど、それじゃ、この時代では後々によくないのね。
パクリの店の不始末から迷惑をこうむるってのも、つらい試練でした。商売、甘くないですね。
読了日:1月28日 著者:高田郁
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■昭和の犬
主人公と同世代なので、読んでみました。うんうん、あのころあの番組やってたよねとか、
思い出しながら。さて、こういう両親だったのなら、私なら後々まで恨んでいたかも。
イクはなんとも思わなかったのかな?
読了日:1月29日 著者:姫野カオルコ
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■青森ドロップキッカーズ (小学館文庫)
おもしろかった〜^^)。イジメの部分は読むのがつらかったけど、公園での一件から、
見違えるように前向きになった主人公の宏海が、いいです。カーリングは、見るのが好きです。
旦那は、入門者講習にもいって楽しんできたとか。オリンピックの前に、おすすめの一冊です
読了日:1月30日 著者:森沢明夫
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■今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)
おもしろくて、あっというまに読了していまった・・・おもしろかったのは、花嫁御陵ーははきぎ飯  
澪の想い人、小松原さんの正体が、わかりました。
読了日:1月31日 著者:高田郁
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今月イチオシは、「青森ドロップキッカーズ」とみおつくし料理帖シリーズ。
オリンピックのカーリングの試合を見るのを、とても楽しみにしてます^^)
posted by kiyorin at 12:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月30日

青森ドロップキッカーズ

青森ドロップキッカーズ (小学館文庫) [文庫] / 森沢 明夫 (著); 小学館 (刊)
「青森ドロップキッカーズ」  森沢 明夫 著   小学館文庫にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
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なんでも一口に「イジメ」としてしまうけど、実際は、傷害 窃盗、恐喝、名誉毀損、
犯罪ですね。社会では法で裁かれる事です。ここらへんを、大人はもっと子供に注意すべき
と、思います。
posted by kiyorin at 00:48| Comment(0) | 森沢明夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月29日

昭和の犬

昭和の犬 [単行本] / 姫野 カオルコ (著); 幻冬舎 (刊)
「昭和の犬」    姫野 カオルコ  著  幻冬舎
辛いこともあったけど、平凡だから、幸せなこと。
柏木イク 昭和33年生まれ
『リアル・シンデレラ』以来、待望の長編小説。

昭和33年、滋賀県のある町で生まれた柏木イク。嬰児のころより、いろいろな人に
預けられていたイクが、両親とはじめて同居をするようになったのは、風呂も便所も
蛇口もない家だった――。理不尽なことで割れたように怒鳴り散らす父親、娘が犬に激しく
咬まれたことを見て奇妙に笑う母親。それでもイクは、淡々と、生きてゆく。
やがて大学に進学するため上京し、よその家の貸間に住むようになったイクは、
たくさんの家族の事情を、目の当たりにしていく。そして平成19年。49歳、親の介護に
東京と滋賀を行ったり来たりするなかで、イクが、しみじみと感じたことは。

ひとりの女性の45年余の歳月から拾い上げた写真のように、昭和から平成へ日々が移ろう。
ちょっとうれしいこと、すごくかなしいこと、小さなできごとのそばにそっといる犬と猫。
『リアル・シンデレラ』以来となる、姫野カオルコ待望の長編小説!
(amazonの内容紹介から)
******************************************************************************
犬も猫も好きなので、読んでみました。直木賞受賞作。

主人公・イクが、私と同世代なので^^;;話にでてくる、TVドラマの名前とかが
懐かしく、(宇宙家族ロビンソンとか)、そういえば、小学校のころは。。。と思い起こし
ながら読みました。

はっきり言って、前半は淡々としていて、犬とのつながりが話題の中心とはいえ、両親の
態度は、なんというのでしょう・・・イクを子供扱いしてない。特に母親。
(例えば、犬のトンにかじられた傷を見て、「これは一生もんの傷になる」と平然と
いう母親。ちょっとびっくり。他人でも、もっと心配すると思うのだけど。

後半からが、この物語の中心かな。
母親のようにしたっていた大家・清香を慕っていて、彼女が病死した後の始末も主人公が
実の子供にかわり行った。そこは、追い出されてしまったけど。
そのころから、彼女の病気がはじまり、両親の介護もかさなり、かなり大変になる。

ただ、故郷に帰って 有給でのんびりしてると、故郷の自然や知り合いに癒される。
両親はともかく、地域の人、東京にでてからの大家など周りの人、そういう人には
恵まれた。幼いイクを預かってくれた教会での経験も、影響してるかな。
思慮深くなったのだな。年齢もいったし・・と思えなくもない。

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posted by kiyorin at 01:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月25日

花散らしの雨 みおつくし料理帖

花散らしの雨 みをつくし料理帖 [文庫] / 高田 郁 (著); 角川春樹事務所 (刊)
「花散らしの雨 みおつくし料理帖」  高田 郁 著  角川春樹事務所 
元飯田町に新しく暖簾を掲げた「つる家」では、ふきという少女を下足番として雇い入れた。
早くにふた親を亡くしたふきを、自らの境遇と重ね合わせ信頼を寄せていく澪。
だが、丁度同じ頃、神田須田町の登龍楼で、澪の創作したはずの料理と全く同じものが
「つる家」よりも先に供されているという。はじめは偶然とやり過ごすも、さらに考案した
料理も先を越されてしまう。度重なる偶然に不安を感じた澪はある日、ふきの不審な行動を
目撃してしまい―――。
書き下ろしで贈る、大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、待望の第二弾
(amazonの内容紹介より)
**************************************************************************
4つの連作短編からなります。
それぞれ料理名がついてます。
内容紹介の話は、”俎板橋からーほろにが蕗ご飯」私は、題名になった話よりも、この話し
のほうが、好きです。必至に生きるフキがかわいい。

「花散らしの雨ーこぼれ梅」
こぼれ梅とは風流ですが、食べ物の名前です^^)
「一粒符ーなめらか葛饅頭」
昔は、麻疹も命がけの病気だったのね。
「銀菊ー忍び瓜」
胡瓜を、食べるのを不謹慎と考えてたのね。町民は、関係なしに食べているところなんか、
文化の違いなんだろうなと

文化の違いといえば、大阪と江戸では味付けも料理材料も違っていて、そこがみおにとって
思案のしどころみたいです。

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posted by kiyorin at 00:50| Comment(0) | 高田 郁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月23日

響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ

響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ (宝島社文庫 『日本ラブストーリー大賞』シリーズ) [文庫] / 武田 綾乃 (著); 宝島社 (刊)
「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」   武田 綾乃 著  宝島文庫
北宇治高校吹奏楽部は、過去には全国大会に出場したこともある強豪校だったが、
顧問が変わってからは関西大会にも進めていない。しかし、新しく赴任した滝昇の
厳しい指導のもと、生徒たちは着実に力をつけていった。実際はソロを巡っての争いや、
勉強を優先し部活を辞める生徒も出てくるなど、波瀾万丈の毎日。
そんななか、いよいよコンクールの日がやってくる―。
少女たちの心の成長を描いた青春エンタメ小説。
(「BOOK」データベースより)
******************************************************************
一日で読了^^)
おもしろかった。

エンタメというより、一種のスポ根物語かな。恋愛もチラっとでてくるけど、メインじゃなくて
ひたすら コンクルのために猛練習する部員達。

すぐわかるほどの下手なす吹奏楽部が、指導者で関西大会までいけるとは。。

ちょっとネタバレになりますので、未読の方はご注意を^^;;

思うに、主人公の久美子は、ヘラっとしてるけど、7年もユンフォ一筋。
緑ちゃんも、吹奏楽強豪中学校からの継続で、弦バス命
トランペットは、父親がプロのペット奏者という 本人も精進してる。
この3人にひっぱられてのレベルアップでしょう。

滝せんせは、なかなかやる。高校生はかなわないね。
目標を、「全国大会出場」(野球でいうなら甲子園)なんて自分達で設定するから、
後半でてくる、ソロ争いも、上手い奏者が吹くのは、当たり前になるのは、
もうしょうがない。自分できめたことだしね。

部活に一生懸命になる高校生の物語を読むのは、いい。
読んでいて、こちらもその元気さをもらえそうだから

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posted by kiyorin at 01:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月21日

いとみち

いとみち (新潮文庫) [文庫] / 越谷 オサム (著); 新潮社 (刊)
「いとみち」  越谷 オサム 著  新潮社文庫
相馬いと。青森の高校に通う16歳。人見知りを直すため、思い切ってはじめたアルバイトは、
なんとメイドカフェ。津軽訛りのせいで挨拶も上手に言えず、ドジばかりのいとだったが、
シングルマザーの幸子やお調子者の智美ら先輩に鍛えられ、少しずつ前進していく。
なのに!メイドカフェに閉店の危機が~。初々しさ炸裂、誰もが応援したくなる最高にキュートな
ヒロインの登場です。
(「BOOK」データベースより)
*********************************************************************************
おもしろかったです。^^)
三味線(じょんがら節などの)の演奏場面とかが好きです。

自分の苦手を克服すべく、おもいきって一番苦手なアルバイトの部類にいくとこが、
なんとも、若々しいというか、おもしろい。
登場人物もトドオーナーも含めて、善人ばかりで、お客さんもまじえて、
かなりアットホームな メイトカフェになったようです。

いとちゃんは、”母親をあまり覚えていない””病室の母親に優しくできなかった”のが、
心に影を落としたのかもしれません。
そんな彼女の救いになったのが、三味線。婆にならいながら。。
どの楽器でもいえるかもだけど、親が習わせた楽器も、思春期になってやめてしまう、
(ちょうど受験ってこともある)話をよくききます。
また、やめていた楽器を、大人になって再開するってパターンもよく聞きます。
楽器を弾く魅力って、強いのかも

いとちゃんは、泣きながらも、少しずつ成長していくところがいいです。
高校二年生のいとちゃんの話は、単行本ででてるとか。(はやく文庫にならないか)

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私は、バイオリンをやっていますが、弦を押さえる左手の指先は、ほんの少しだけ硬いです。
練習をさぼると、ヤワヤワな指先にもどりますww
posted by kiyorin at 00:50| Comment(0) | 越谷 オサム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月19日

魔法使いの弟子たち

魔法使いの弟子たち (上) (講談社文庫) [文庫] / 井上 夢人 (著); 講談社 (刊)魔法使いの弟子たち (下) (講談社文庫) [文庫] / 井上 夢人 (著); 講談社 (刊)
「魔法使いの弟子たち」   井上 夢人 著  講談社文庫
山梨県内で発生した致死率百パーセント近い新興感染症。週刊誌記者の仲屋京介は取材中に
感染してしまう。感染者は400名近くに膨れ上がり、死者も続出。結果、
“竜脳炎”感染者で、意識が戻ったのは京介を含めた三名だけだった
。隔離生活を続けるうち、三人は不思議な「後遺症」を身につけていることに気づく

「後遺症」として不思議な能力を身につけてしまった“竜脳炎”の生還者三人。
その能力はメディアの注目を集め、テレビ収録中に謎の死者が出る。容疑者として
追われる身となった彼らは、己の能力に「最強」の特殊な力が加わっていることを知る。
SF、ミステリ、そしてアクション。驚愕の終末へ

********************************************************************************
上下巻からなる、長編エンタメ小説です。
下巻は、何か めぐみちゃんの能力が無限大になって、想像できないような大規模戦になります。
おもしろくて、下巻はいっきによんでしまいましたww

ここからは、ネタばれになりますので、ご注意を・・


感染が再び広がり、全世界に広がることで、人間は滅亡の危機に直面??
そんな恐ろしいウイゥル感染の最初のくだりは、ちょっとお粗末でした。
未知のウィルスを研究する、実験動物を使う。。までは、ありげなパターンだけど、
”罹患している動物に噛まれた研究員を、普通の患者のように医師に診せる”
感染に気をつけている研究所では、ちょっと考えられないかも。

下巻では興津さんの若返りの秘密がわかり、同時に、とんでもない事に・・
結局、最強最悪の感染源の出現となり、社会は大騒ぎに ないとはいえないよな

さて、実際、例えば、SARSは、一時、騒がれてパニックになりかけましたが、
あれは、渡り鳥が運ぶという面もあります。動物→人 のルートをたどる事のできる、ウイスルは
こわいです。今は、このウィルスが、鳥→人→人に感染する型のものに変異するこが
現実に、危惧されてますね

さて、小説のほうですが、結論は、”夢の中で夢をみていた夢をみた”というような
オチになるのですが、これは、ちょっとくるしい。
リアリティをもたせるのに、感染した動物が ウィルスをばらまくと、作者は、もう
よりよい結末を もっていくことが、ひょっとして無理だったのかも。

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SF的に考えると、地球外生命体が人間の体をのっとり、最強の防御機能をしいた。といのが
よくあるパターンだよね

posted by kiyorin at 00:33| Comment(0) | 井上 夢人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月17日

ペテロの葬列

ペテロの葬列 [単行本] / 宮部 みゆき (著); 集英社 (刊)
「ペテロの葬列」   宮部みゆき 著  集英社
今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める杉村三郎はある日、拳銃を持った老人
によるバスジャックに遭遇。事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたのだが―。
しかし、そこからが本当の謎の始まりだった!事件の真の動機の裏側には、日本という国、
そして人間の本質に潜む闇が隠されていた!あの杉村三郎が巻き込まれる最凶最悪の事件!?
息もつけない緊迫感の中、物語は二転三転、そして驚愕のラストへ!『誰か』『名もなき毒』
に続く杉村三郎シリーズ待望の第3弾
***********************************************************************
正直、あっというまにバスジャック事件が終わったので「???」でした。
なぜ、こんなに厚い本?

(ここからはネタも出てきますので、未読の方はご注意を)

事件の後、自殺した犯人から慰謝料として、お金が送られてきます。
で、事件の人質になった人が集まって、どうするか相談するのですが。。。
まず、事件から、バスジャックの”人質仲間”は、妙な連帯感が出来て、
お金は、とりあえず、そのでどころを調査、バスジャック犯の思惑も調査、という
方向にいくのですが、・・・

杉村三郎は 2度も事件に巻き込まれ、2回目は、子供を人質にとられた。
それでも、”自殺した犯人の身元と、周辺の洗い出し”に奔走するあたり、やはり
家族のことは、頭にないのかな?と・・
面倒な事になりそうなら、即、警察に届けるのがスジ。他の人たちと一致する必要もないはず・・

まあ、それをいったら、はじまらないのだけどね。
結局、そんな所も、妻にとっては、不安と不満のタネだったのではないかと思う。

それにしても、妻の菜穂子のとった態度は、何?ってかんじ。
自分で不倫しておいて、「別れるのはあなたのため」だなんて・・
三郎も、声を荒げて反対するも、”会長の娘婿”であることに、窮屈さを感じてることを
つかれると、黙ってしまいます。つまり、そうでない自分のほうが、楽に生きれそうだから。

若いときに、恋に恋するような菜穂子が、結婚し子供を生んで、ままごとみたいな生活に、
菜穂子は、ようするに”飽きた”のでしょう。
今度は、夫を自由にしてやる、けなげな妻役を演じてみる。

で、肝心の事件のほうだけど、被害者が加害者でもある、このマルチ商法は、難しい問題ですね。
自己啓発セミナーのようなやり方の社員研修、昔、ニュースでとりあげてたけど、はやっていたのか
肯定的な解説が多かった覚えがあります。
(私は、あんな新人研修する会社はごめんこうむる と思ってましたが)
それが、マルチ商法につながっていったとは、しらなかった。
帯の広告に、”悪は伝染する”は、まさに怖いです。
悪も悪意も伝染。特に悪意のほうは、ネットを通じての誹謗中傷がすごい。
3人を槍玉にあげたのも、人質の住所指名がしれてるのも、ネット。
調べるほうは、好奇心半分なんでしょうけどね。

高齢者とおもに、学生もマルチ商法の被害者になりやすいと、きいたことがあります。
(何かの小説に、一念発起して仕事を始めた主人公が、実はそれがマルチで
在庫の山に囲まれ、精神的に追い込まれる話しでした)

”騙された”とわかればいい。
摘発されてもまだ信じてる人もいそうな商法は、一種の新興宗教みたいだ。

さて、離婚しされた三郎、よりを戻すことは、ないでしょう。
(菜穂子さんから、ああはっきり”浮気”を告白されて、我慢できる男はいないと思う)
北見一朗さんのあとをうけ、私立探偵?になるのか?
うmm^^;;無理っぽいきが。。。私立探偵をするには、人がよすぎるというか、

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posted by kiyorin at 00:27| Comment(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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