
訣別 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第7部 (角川ルビー文庫)
- 作者: 秋月 こお
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/11/28
- メディア: 文庫
「訣別」富士見二丁目交響楽団第7部 秋月こ 著
角川ルビー文庫
世界的指揮者・桐ノ院圭をめぐるスキャンダルは、同性愛への関心を
巻き込んで、次第に周囲へと拡がっていく。
そんな騒動の只中に、なんと渦中の人物・SMEの副社長・ディビッド
が来日する。
「僕は味方だ」と主張する彼が信用できない悠季だが、彼の行動が
圭の周囲に思わぬ波紋を巻き起こす。
一方、若き音楽家の登竜門であるロン・ティボー国際音楽祭コンクール
への準備が本格化した悠季だが、師匠たちからフジミの定期公演との
掛け持ちを 「覚悟が甘い」と指摘されて・・・?
(裏表紙 あらすじ より)
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富士見二丁目交響楽団シリーズ第7弾にして、通算・37冊目。
息の長いシリーズです。
「スキャンダル・後編」「訣別」「ブリリアントな春来る」の3編
「スキャンダル・後編」
では、前編に引き続き、SME(世界大手の音楽会社)のディビットの
スキャンダルに巻き込まれてます。
どうも、大金持ちでSMEの持ち主・セレンバーグ家(ディビットの実家)では、兄弟の確執があるようす。
この後、圭も悠季もその騒動に巻き込まれる予定のよう。
マンネリ打破にちょうどいいネタかも^^;;
「訣別」
一瞬、ドキっとする題名ですが、
これは、悠季が”心の故郷”とも思っていたアマチュアオケ・富士見二丁目交響楽団への思いと、自分の今の思いをじっくり内省しています
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思えば、シリーズ一冊目「寒冷前線コンダクター」を読んだ時、
私は、ヴァイオリンを習い始めで、
ついでにアマオケにも入ったばかりで
物語に出てくる、アマオケの話しがおもしろくて、読んでいました。
BLジャンルのレーベルだけれど、このシリーズ、次第に H方面の
表現が だんだん少なくなりました。
「ゲイカップルである」という点を除けば、
二人の音楽家の内面の葛藤の物語で、おもしろいです。
長いシリーズですが、前編の「スキャンダル」とあわせて読むだけでも、おもしろいかも^^)

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