2009年12月04日

訣別  富士見二丁目交響楽団第7部


訣別  富士見二丁目交響楽団シリーズ 第7部 (角川ルビー文庫)

訣別 富士見二丁目交響楽団シリーズ 第7部 (角川ルビー文庫)

  • 作者: 秋月 こお
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2009/11/28
  • メディア: 文庫




「訣別」富士見二丁目交響楽団第7部   秋月こ 著
 角川ルビー文庫


世界的指揮者・桐ノ院圭をめぐるスキャンダルは、同性愛への関心を
巻き込んで、次第に周囲へと拡がっていく。
そんな騒動の只中に、なんと渦中の人物・SMEの副社長・ディビッド
が来日する。
「僕は味方だ」と主張する彼が信用できない悠季だが、彼の行動が
圭の周囲に思わぬ波紋を巻き起こす。
一方、若き音楽家の登竜門であるロン・ティボー国際音楽祭コンクール
への準備が本格化した悠季だが、師匠たちからフジミの定期公演との
掛け持ちを 「覚悟が甘い」と指摘されて・・・?
 (裏表紙 あらすじ より)

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富士見二丁目交響楽団シリーズ第7弾にして、通算・37冊目。
息の長いシリーズです。

「スキャンダル・後編」「訣別」「ブリリアントな春来る」の3編

「スキャンダル・後編」
では、前編に引き続き、SME(世界大手の音楽会社)のディビットの
スキャンダルに巻き込まれてます。
どうも、大金持ちでSMEの持ち主・セレンバーグ家(ディビットの実家)では、兄弟の確執があるようす。
この後、圭も悠季もその騒動に巻き込まれる予定のよう。
マンネリ打破にちょうどいいネタかも^^;;

「訣別」
一瞬、ドキっとする題名ですが、
これは、悠季が”心の故郷”とも思っていたアマチュアオケ・富士見二丁目交響楽団への思いと、自分の今の思いをじっくり内省しています

****************************************
思えば、シリーズ一冊目「寒冷前線コンダクター」を読んだ時、
私は、ヴァイオリンを習い始めで、
ついでにアマオケにも入ったばかりで
物語に出てくる、アマオケの話しがおもしろくて、読んでいました。
BLジャンルのレーベルだけれど、このシリーズ、次第に H方面の
表現が だんだん少なくなりました。
「ゲイカップルである」という点を除けば、
二人の音楽家の内面の葛藤の物語で、おもしろいです。
長いシリーズですが、前編の「スキャンダル」とあわせて読むだけでも、おもしろいかも^^)

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posted by kiyorin at 00:20| Comment(0) | 秋月こお | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月20日

冬の旅 富士見二丁目交響楽団シリーズ第七部

冬の旅  富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部 (角川ルビー文庫) [文庫] / 秋月 こお (著); 後藤 星 (イラスト); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)

「冬の旅 富士見二丁目交響楽団シリーズ第七部」  秋月こお 著 角川ルビー文庫

凱旋帰国した悠季を待ち受けていたのは、目の廻るような祝福の嵐。
フジミのメンバーからは心を込めた祝賀会が催さr、悠季は出会いに恵まれた幸運を噛み締める。
一方で、邦立音楽大学からは、記念リサイタルという檜舞台を用意され、悠季は恩師や生徒の前
に、国際音楽コンクール優勝者としての矜持を見せる。
最愛の恋人・圭ともひさびさにゆっくりと甘い日常を過ごすことの出来た悠季だが、
その先には平穏を引き裂く波乱が待ち受けていて・・・・?!
大人気シリーズ新展開

**:****************************************
ラブラブで、砂を掃きそうなくらい甘い^^;;;
ただ、ロン・チボーの優勝者なら、TVはコンサートを放送するだろうし、雑誌も取材殺到
リサイタルも多くはいりそうだけど、悠季君、それだけレパートリーもってるかな

大学側は 大喜びでしょうね。なんてったって、ロンチボー、チャイコン、ショパコン 
この三つは、超有名だしね。

さて、生徒を教えるほうは、ちょっと壁にあたってるかんじかな。
貞光君という天才を前に、困ってる悠季君でしたが、なんか、軽くながしたかな。

「最近の若いものは、バッハのテクニック面が出来れば それで弾けたと思ってるようだ」
(by 私のバイオリンの師匠)

なんでも器用にこなす故に、その曲の深みがわからない っていうの?
わからないことが 本人がわかってないのが ミソね。
もっとそこらへんの事を、深く追求してほしかったかな。

なんでも来春には映画が公開されるそうで・・実写。・・
^^;うmm 複雑かな。だってBLで、最初のほうはかなりで ○○プからはじまる仲なのに
まあ、ヒマだったら見に行くかも

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posted by kiyorin at 02:18| Comment(0) | 秋月こお | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月04日

富士見二丁目交響楽団 富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部

富士見二丁目交響楽団 上  富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部 (角川ルビー文庫) [文庫] / 秋月 こお (著); 後藤 星 (イラスト); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)
「富士見二丁目交響楽団  富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部」 秋月 こお 著  角川ルビー文庫
所属事務所SMEの嫌がらせによる疑獄騒動で、窮地に立たされる圭。その報道の余波は、
日本の音楽界にまで及び始めていた。気丈に演奏活動を続けながらも、報道に乗じて圭を
侮蔑するような周囲の反応に憤る悠季。
「だいじょうぶですよ。愛してます」―悠季を心配させまいと電話で愛を告げる圭と
絆を確かめ合いつつ、遠く離れたNYで身動きが取れずにいる圭の名誉を回復すべく、
悠季や宅島たちは奔走するが…!?
ロングヒットシリーズ完結巻、上巻がついに登場。
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20年近く続いたこのシリーズも、あと1冊で完結。
二人の出会いが、富士見二丁目交響楽団からはじまったので、終わりのタイトルも、そうしたのかな
BLの中で、唯一 読み続けたので、終わるのが寂しい・・
でもさすがに、物語の中では、数年しかたっていないので、いろんな年代ギャップが出てきて
作者さんも大変でしょうしね。

さて、物語は、圭も悠季も大変大変になってます。
SMEの嫌がらせは、念がはいっているというか、かっちり組まれているようです。
最初の”未成年に淫行・云々”は、警察にも手を回した冤罪っぽいです
買春は、SMEのでっち上げを、ゴシップ記事のみの新聞→日本のゴシップ新聞へと流れとんでもないことに。

実名報道じゃないらしいから、名誉毀損で訴える事も 難しいのでしょうね。
裏から手を回して、会社を締め付けるとか、株を買い占めて会社を乗っ取るとか?

悠季はこれから どうしたらいいのでしょうね。
圭はスタッフに任せて、音楽に没頭するか、積極的に発言しにアメリカまで行くか。。
ただ、考えてみると、普通の夫婦の場合、”どちらかが冤罪で警察に捕まっている”のなら、
会社や仕事は放り出して、まず、その警察に駆けつけると思うが・・・
悠季の受けた東フィルでのソリストの仕事は、キャンセルすると莫大な損害賠償がくるだろうから
しょうがないとしても、音壺のリサイタルは延期してもよかったかな?そしてアメリカに行く。。

男同士が夫婦のように暮らし、演奏活動をする・・のは、日本ではまだまだ無理でしょうね。
偏見が減っているとはいえ、あからさまな差別や侮蔑もないかもだけど、仕事はこなくなるでしょう。
(教育関係も無理め)

簡単な解決策は、ヨーロッパの北欧あたりに二人で移住するってとこかな。

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かなり昔に、あるプロの演奏家の自伝を読んだのだけど、そこに、
”音楽界は一つのレコード会社によって、動かされている”って書いてありました。
ネットの発達した今はどうなんでしょうね。CDの売れ行きが下降してるって話なんだけど
posted by kiyorin at 01:38| Comment(0) | 秋月こお | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月02日

富士見二丁目交響楽団 第7部 富士見二丁目交響楽団 下

富士見二丁目交響楽団 下  富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部 (角川ルビー文庫) [文庫] / 秋月 こお (著); 後藤 星 (イラスト); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)

「富士見二丁目交響楽団 下」   秋月こお  著 角川ルビー文庫
所属事務所SMEの嫌がらせによる裁判騒動で勾留中の圭に、心強い味方が現れた。
留学中の圭の妹・小夜子だ。彼女はSMEの副社長を味方に引き入れ、社長の失墜を企てる。
一方、日本ではついに念願のフジミ音楽ホールが完成。生徒たちもそれぞれに成長を遂げ、
勇気を貰った悠季は圭の力になるべくNYへ向かう。多くの仲間たちの応援を得て迎えた裁判は、
意外な結末に。そして帰国した二人には、温かいホーム「フジミ」が待っていて…。
ロングシリーズ、ついに感動の終幕。
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20年あまり続いたこのシリーズも完結。
終わり方が、ちょっとあっけなかったかな。

圭と悠季の一大事なのに、なかなか解決の話にならないし
「ひょっとして、上、下、完結編と三部??」と、思うほど。
NYでの話しも 終わりのほうで、解決は、
電話一本の知らせで・・・ww

まあ、解決したのは、拘置所の中の”策略家桐院”で、動いたのは、妹の小夜子さんグループ。
彼らがどうやって、世界に冠たる企業の社長を交代させたのかは、悠季には知られたくないそうで・・
で、本文にはのせられなくて、あっさり終わり。
それでも、悠季の側の話だって、例えば、ブラッシュアップする「雨の歌」の話も知りたいし、
生徒は、中途で終わってる小太郎とか・・
前半、ノンビリしすぎて、後半、あせって詰め込んだ というのがありありとわかるのが、哀しい。

約束破りでもいいから、ここは、上、中 下 の三部作にすべきと思いました。

それでも、このシリーズが終わってしまうと、ルビー文庫ともしばらく疎遠になりそう

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posted by kiyorin at 00:55| Comment(0) | 秋月こお | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月04日

富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 檻の中

檻の中  富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 (角川ルビー文庫) [文庫] / 秋月 こお (著); 後藤 星 (イラスト); 角川書店(角川グループパブリッシング) (刊)

「富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝  檻の中」  秋月 こお 著  角川ルビー文庫
所属事務所SMEの策略で勾留中の圭は、檻の中で静かに牙を剥いていた。
醜聞という卑怯な手で自分を貶め、愛する悠季を危険な立場に置いた悪意ある敵に、
どんな陰謀を使ってでも報復してみせる、と―。完結巻で描かれた圭の勾留劇を裏側から
追った表題作「檻の中」の他、悠季の恩師・福山先生の杞憂を描いた「むずかしい弟子」、
圭のM響での常任指揮者去就の顛末を描いた「M響三題」の三作品を
収録したファン待望の外伝集がついに登場。

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福山師の話が、おもしろかった^^)少女小説の分野で、いかつい中年のおっさんの独白が
成立しちゃうのね。このシリーズ。
根っからの教育者なんですね。ソロストとしての活動より、こちらのほうが性に合っていたのか

「檻の中」では、圭のスーパー記憶力で、自分が、”アジア人であり、芸人”であることを
蔑まれた様子を、再現、暴露本出版へ・・・^^;
多分、アメリカは人種差別が底流にあるけど、それが表に出てくると 完全に叩かれるかな。
ディビットに社長が交代が、一番の成果なのだろうけど、そこのところは、詳しくは出てない。
ちょっと残念。

「M響三題」 圭のM響復帰を画策する、イガちゃん、飯田さん、事務局長の話。
私は、署名なら簡単に集まると思っていたけど、違うのね。。。飯田さんの言うとおりかも

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posted by kiyorin at 00:51| Comment(0) | 秋月こお | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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