2006年12月22日

リュシュアンの血族

リュシュアンの血族  冴木 忍 角川スニーカー文庫

妖魔を現世に開放した魔導師リュシュアン。結果、人間界は暗黒につつまれた時代となります。そのリュシュアンの祖先のレイスファンが、人間にも妖魔にも狙われながら旅をする物語です。

作者の語り口が軽いので、おもしろくよめますけど、実際は、悲惨な話です。
冴木先生は、他の文庫で”竜使いの話”を書きましたが、それもどうも、100%ハッピーエンドとは、いきませんでした。
最近どうしたのでしょうか。作者の心境なのでしょうか。ちょっと暗めの話が続いています
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2008年11月13日

ドラモンド家の花嫁 1 王宮は陰謀だらけ

ドラモンド家の花嫁  1王宮は陰謀だらけ  冴木忍  角川スニーカー文庫

ひさびざの冴木忍さんの本、読めてうれしい^^)

主人公のジャスミンは、働き先をクビになり、ドラモンド家に向かう途中、遭難します(おなかがすいて倒れた)
このドラモンド家というのが、富は約束されているけど、寿命は35歳までと短い運命です
そこで雇ってもらい、ある時、王宮に一緒にいくのですが、そこで、摩訶不思議な状態になった王宮にとらわれてしまいます

主人公は ジャスミンだけど、ドラウド家の主人・アルトゥールが、なんとも 貧乏性というか、面倒見のいい性格

 ”面倒ごとがむこうからやってくるので、しぶしぶ世話や解決にあたるキャラ”
が、私のツボのようで、笑えましたww
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2008年11月18日

ドラモンド家の花嫁 2 憂鬱な月が満ちるまで

ドラモンド家の花嫁  2 憂鬱な月が満ちるまで  冴木忍  角川スニーカー文庫

メイド・ジャスミンのための料理作りに疲れた、ドラモンド家当主・アルトゥールは、料理人探しに、首都にやってきます。
そこで、女王に 「連続殺人事件の犯人を捕まえるように」アルトゥールは命令を受けます。
積極的に動かなくても、災難は向こうからやってくるらしく、ジャスミンとアルトゥール一行は、事件に巻き込まれます

シリーズ2巻目。
主人公は、むしろアルトゥールなのでしょうね

ロンドンの切り裂きジャック事件は、その猟奇性と未解決のまま というミステリイのため、いろんなファンタジー小説で、モデルとなっているようです

おもしろいシリーズなので、なるべくハッピーエンドで終わるといいなと、^^;
アルトゥールは、とてもいい人だしね
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2009年04月30日

ドラモンド家の花嫁  3 あなたに女神の祝福あれ

ドラモンド家の花嫁  3あなたに女神の祝福あれ  冴木忍
  角川スニーカー文庫


シリーズ3巻目、完結編です

キリーの作った台本で、「D屋敷の憂鬱な当主と大食いの花嫁」という劇が、ベリッナにある劇場(ドラモンド家所有)で、行われることになり、一行はベリッナへ。
ところが、その劇場には、幽霊が出るという噂で、地下に眠る財宝が未練が、「血まみれ領主」がよなよな劇場を徘徊するというもの
実際、「血まみれ領主」の未練と後悔は、別なところにあったようで・・

正直、シリーズ1作目を読んだときに、「すごくおもしろい ってわけじゃないかな」という感想。
3作目になって、アルの性格のジャスミンのおかげで明るくなり、おもしろくなってきたとこで、終わってしまいました。残念。
作者さんも、「もうちょっと続けたかった」と後書きにありました

最後は、ジャスミンの大食の秘密とキリーの正体なんかも、出てました
クロちゃんは、魔物かどうか微妙な気がするんだけど・・・・

さすがベテランの作家さん。”最終回であわただしく店じまい” とはならず、最後までおもしろかったです

呪いはどうにか解けそうです。
その後のドラモンド家の様子なんか、きっとおもしろいと思うんだけどな。なにせ、ジャスミンは 妖精 だったのだし^^;
(「奥様は魔女」のノリで )
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2009年08月26日

真・聖竜伝 1


真・聖竜伝1 (富士見ファンタジア文庫)

真・聖竜伝1 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 冴木 忍
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2009/05/20
  • メディア: 文庫




真・聖竜伝 1 冴木 忍 著  富士見ファンタジア文庫
聖竜伝のその後の話が 真・聖竜伝になります。
聖竜伝のほうは、主人公のシンも悪役・メドースも戦いの後、閃光と
もに、消えて終わり。それは二人の相打ちを示すシーンのようでした。

真・聖竜伝では、シンが山賊として国境で捕らえられている所を
ラトキスとファナとソル(石状態)で、再会。
体を謎の黒い霧から取り戻したシンは、あらためて3人と再会します

砦に復活したシンと 神竜・ソルは、石から元の姿に。
神殿で手伝いをして暮らすファナ。
王宮で 厳しいと有名な宰相の秘書見習い
3人それぞれの生活が始ると思ったら、
そのラトキスが何者かに誘拐され 彼の故国のレシュク帝国に連れ去られます。
それに気づいたソルがシンに知らせ、シンとファナ、途中から
ヒスイという謎の少女が加わり、ラトキス救出に向かいます

***************************************************************
そういえば、聖竜伝、なんとなく悲劇チックで終わったな〜〜と、
真・聖竜伝を読みながら思い出してきました。
冴木さんの小説は、時々、悲劇的〜で終わるのですが、
聖竜伝のほうは、
なんか唐突に終わったというかんじで(ってか打ち切り ぽかった)

聖竜伝のほうは、序章+α のようで
真〜のほうが、おもしろいです。それぞれのキャラが大活躍
ギィにも とんでもない事情もあったし

で、次の巻で完結だそうです・・^^;なぜ?
確かにラトキス誘拐の事件は解決しそうですが、ただ、かなり揉めそうなお家事情もあるし、ラトキスは「皇子ではない」と強く否定したのに、かえって「皇子である」と王に認定されちゃうし。
(レシュク王は、賢王のようです。)
こうなると、救出の道は、一本道ではないかも。

その他にも、神竜・ソルの謎とか、メドースの欠片の黒い霧とか、ファナの今後とか・・・
もっと時間をかけて、ゆっくり読みたいくらいおもしろいそうなのに。

”大人の事情”なんでしょうか・・
確かに、”いわゆる萌系キャラ”でも”お姫様キラキラ”でもないんですけど この物語は、本格的でおもしろくなってきてるんです。

今のこの業界は、大ヒットでなければ、長編に出来ない のかも
不況なのかな

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posted by kiyorin at 00:37| Comment(0) | 冴木忍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月23日

真・聖竜伝 2


真・聖竜伝2 (富士見ファンタジア文庫)

真・聖竜伝2 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 冴木 忍
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2009/11/20
  • メディア: 文庫




「真・聖竜伝 2」  冴木 忍 著  富士見ファンタジア

「ファナ、ラトキスは見つかる。絶対に見つけるんだ。」
シンは強い決意を胸に秘め、拳をにぎった。
皇帝の血を唯一受け継ぐ存在として、故国レシュク帝国へと拉致されて
しまったラトキス。
仲間を助けるために旅立った、竜と心を通わす少年シンと神官見習いの
少女ファナ。そして行動を共にする神竜ののソル。
彼らは、死の空気に襲われ、廃墟とかした辺境の街を訪れるのだが・・
目覚め始める神竜の力。そして、その力を受け継ぐ竜族に隠された謎とは?
新たな力を廻って蠢く勢力。シンはラトキスを奪回できるか?
冴木忍の描く、竜をめぐる物語、ここに完結
 (裏表紙 より)

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完結しちゃうのか・・残念。ってか、すごい”厚い”巻です。
普通の2冊分?
作者さんの後書きによると、「この3倍くらいの量を書きたかった」
ってことは、普通の厚さで、5冊くらいで完結の物語 だったのでしょう。

そのせいか、ギュっと内容がつまった物語になっていて、1冊で読むのは
もったいないくらいでした。
竜族の血の秘密。竜を絶滅させようと画策するもの。
政治闘争にあけくれるレシャクの宰相、ペトルの宰相もどうも
クーデターの元になりそうな王族を消したり・・・こわ・・

印象的なのは、イーナジェルの存在。
自分王位につけようと必死は母親を、「うるさいから」で毒殺
あまったからという理由で、王国の源泉にながす。
キレイな子猫をめでるように、ラトキスに好意を持つ
幽閉されても、「やっと一人で静かに出来る」と喜ぶ
彼女には、常に自分しかなくて、
他人の存在は、自分の都合のいい存在と
自分にうるさく小言をいう存在の二つだけ。
障害や智恵遅れ、精神疾患 というわけではないでしょう。
彼女だけ、あの世界で浮いていました。
現実世界には、こういう人、いそうですけど。

**************************************************************
最近のライトノベルは「明 軽 短」が、求められているそうです
まあ、たしかに、”主人公、絶体絶命、以下、次巻に続く”を、延々と
やっているシリーズを、私は、ついに見放しましたが。

”年齢層をあげないで(泣)”という編集の訴えも、あった
と、後書きにありました。
確かに、若い人のみの登場人物は、華々しいけど、作風があわないと、
話しにはいっていけない。それじゃ、ファンタジーの醍醐味がないし

例えば、この話しにでてくる”グルジョフ”のような、オヤジやネリ婆の
存在が、世界観の深みを出してると、思うのですが

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posted by kiyorin at 01:06| Comment(0) | 冴木忍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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