「心霊探偵 八雲 失意の果てに」 神永 学 著 角川文庫 お堂で一心がさされた?
監視の目をかいくぐり犯人はどうやって事を成し遂げたのか?
石井をはじめ、みなが疑心暗鬼になる中、八雲は拘置所で、殺人を告げた
七瀬美雪と対峙する。
一方、一心が収容された病院では、院内を少女の幽霊が彷徨しているという
噂が?絡み合う複数の出来事が、ひとつの点で結びついたとき、八雲と晴香は
深い悲しみと向き合い、大きな決断を迫られる事に・・・・
シリーズ最大の悲劇、ここに完結
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一心さ〜〜ん(泣)・・・
推理ドラマとしては、いろいろツッコミむところがあるけど、
八雲と晴香の恋愛物語、後藤刑事の改心(w)石井刑事の成長と
人間ドラマとしてみれば、エンタメ系でおもしろかったし、不覚にも泣けた
結局、黒い目の男問題は、未解決だし美雪が脱走するし
まだ、八雲君が あの男に脅かされるとしたら、あまりにもかわいそうだな
まず、両目が赤い黒い男の正体が、最初の物語からの 鍵でした。
「ああ、なるほど」
と、納得しながら、「殺せないならナイフをもてないんじゃないか?」
とか、「他の人にもハッキリ見えるもので」・・てっとこが 「???」な
部分です^^;;
(あまり書いてしまうと、まずいか。)
ただ、一心さんのいない八雲シリーズは、とても寂しいかも
一心さんは、すごい大きな人だった。敬虔なお坊さんという雰囲気ではないけど、
非常に自然体で アガペの心をもった稀有な人でした。
(後書きにいると、モデルがいるのだとか)
ところで、今回の問題は、「臓器移植」というデリケートな問題を扱ってます
法律が改正されたので、今とは、若干 異なるかも。
「臓器を狙った犯罪」・・恐ろしい。悪霊より怖いよ・・・・
今回は父親の娘への愛で、ぼかされているけど、親が子供に持つ愛情の中には
自己の遺伝子の存続という、生物の本能がかくされてます
「脳死は人の死かどうか」と「臓器移植」は別問題として、討議されるべき
でしょうね。
今は、脳死=臓器移植 の構図がかたまりつつあり、それで
いいのかどうかは・・・難しい問題です
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posted by kiyorin at 02:42|
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神永 学
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