2009年07月01日

眠れる城の黒王子

眠れる城の黒王子   天河りら 著  一迅社文庫アイリス

「眠れる森の美女」の 美少年版^^;;

”16歳の成人式のときに、命を落とすと予言された王子・ラキス。その16歳の成人の儀式の時、黒魔術師がやってきて、結果、王子を含む城の全ての”生き物”は、時をとめて100年、眠ることになりました。
で、起きた王子は、すっかり前の記憶をなくして、右往左往します。
忠実な従者・リクソルや、茨の森を抜けやってきた騎士・カーティスらとともに、城の呪いを解くべく 頑張るのですが”


華麗な表紙だったし、てっきりBLかと思ってました・・
まあ、BL風味 くらいでしょうか(今後の展開はわからないけど)

簡単に黒魔術師がばけた少女・リッカに、騙されるます。このリッカが、唯一、名前のついた少女ってとこが、(しかも悪役)笑っちゃうくらい

あまりにも安易に話しが進んでいくんで、(まあ、モトが御伽噺だから)物足りないといえなくもないですが、最後に、いろんな秘密があかされ納得です
まだ秘密が残されてますので、次に出てくるかな
これみよがしに、次に続きます みたいな話しの展開ではないので、好感がもてますし、これ1巻だけでもOK

残念なのは、主人公達の服装に関する記述が多すぎること。
少女向けライノベの特徴なのでしょう
(適当にとばし読みしました)
あと、本の帯の ”ツンデレ王子目覚める”というキャッチですが・・
ツンデレ・・・・ではなかったようが気がするんだけどwww^^;
posted by kiyorin at 00:39| Comment(0) | 天河りら  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月16日

まんまこと


まんまこと (文春文庫)

まんまこと (文春文庫)

  • 作者: 畠中 恵
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 文庫




「まんまこと」  畠中 恵  著  文春文庫

江戸は神田、玄関で揉め事の裁定をする町名主の
跡取りに生まれた麻之助。
このお気楽者が、町の難問奇問に立ち向かう。
ある日、女好きの悪友・清十郎が「念者のふりをしてくれ」と
言っていた。嫁入り前のムズ目に出来た子供の父親にされそうだという。
本当の父親は誰なのか?
人気シリーズ、待望の文庫化
 (裏表紙 より)

****************************************************************
題名の「まんまこと」は真真事と書き、
本当の事 という意味だそうです

主人公・麻之助と、悪友の清十郎(同じく町名主の跡取り)、同心見習いの吉五郎(武家)

6つの連作短編から出来ているこの物語。
「しゃばけ」シリーズもおもしろかったけど、こちらのほうが
私は好きです^^)
ひょろひょろお気楽な調子で、暴れるとめっぽう強い麻之助に、
女好きで揉め事のたえない清十郎。
不思議の怪異もないですが、なんとも安心できる話しばかりです。

「まんまこと」・・本の題名にもなった最初のこの短編は、清十郎が
麻之助に「念者のフリをしてくれ」というところから始ります。
念者ってww いわゆる男色で恋人の事です^^;
いくらフリをしてくれといわれても、清十郎自身はは筋金入りの
女好きです、その案は上手くいかないですね

「柿の実を半分」・・ある質屋の庭先の柿を一個食べたことから、
その店の主人の話し相手になり、あげくに、瓢箪から駒状態になります
ここの主人は寂しかったようですが、その親戚筋は、味方ではなかった
ちょっと見苦しいというか・・・結局、遺産目当てなんです。身寄りがないから、自分達に少しまわってくると算段してる親戚・・
TVドラマの中でしかお目にかからないのは、私のまわりが貧乏人ばかりだからでしょうwww

「万年 青いやつ」・・万年青(おもと)というそうです
私は万年青は実際、みたことがないで ちょっと実感わかなかったです
^^;今でいうところの、「蘭」とか「クリスマズローズ」などに
はまる感じなのかな
ここで主人公は、その後、深いかかわりになる お寿ずと又四郎に
出会います。

「我が子か 他の子か 誰の子か」・・麻之助が歩けば、相談事・揉め事に出会う ってとこでしょうか。
途中から、コリン様は、わかりましたが、ドタバタしてておもしろかった。麻之助の心は、ちょっと後ろ向きだったようですが。

「こけ未練」・・風雲急を告げる の巻 かな。
清十郎の腹違いの弟。幸太が誘拐されます。
その犯人を捜し、のりこむ主人公達。
物語で事件でいえば、一番 事件っぽいですが。。
ここで、麻之助の過去の思いが明らかになります
(まあ、察しは それまでの短編ですぐついたけど)

「静心なく」・・”静心なく花の散るらん”でしたっけ。
麻之助、結構、未練たらたらです。でも縁談はどんどんすすみ・・

いくら年上とはいえ、16歳でプラプラしてる麻之助では さすがに彼女(お由宇さん)を受け入れることは出来ないでしょう。
ただ、そこを強引におしきる熱意がないのなら、無理なんです
他人の子供を育てるって、そんなに簡単ではない。
ただ、中途半端な思いだったから、かえって未練が残る。
いっそ、二人で駆け落ちして(不幸になるとしても)みてもよかった?

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posted by kiyorin at 01:41| Comment(0) | 天河りら  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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