2006年09月08日

ブレイブ・ストーリィ

宮部みゆき

途中で挫折するかとおもったけど、ファンタジーなので、あっというまに読み終えました。

3巻のうち、ファンタジーらしき展開になるのは、1巻目の最後のほうから。
1巻目は、主人公・ワタルの家庭問題のゴタゴタや学校でのイジメ問題の話です。

映画には、この辺のドロドロしたやりとり(愛人が家に押しかける、母親が自殺未遂をするなど)は、サラっとしかふれてないかもしれませんけど。
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ブレィブ・ストーリィ

見てきました映画「ブレィブ・ストーリィ」

宮部みゆき

途中で挫折するかとおもったけど、ファンタジーなので、あっというまに読み終えました。

3巻のうち、ファンタジーらしき展開になるのは、1巻目の最後のほうから。
1巻目は、主人公・ワタルの家庭問題のゴタゴタや学校でのイジメ問題の話です。

映画には、この辺のドロドロしたやりとり(愛人が家に押しかける、母親が自殺未遂をするなど)は、サラっとしかふれてないかもしれませんけど。
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スナーク狩り

宮部みゆき

場面が時間に関係なく、いろいろとぶので、最初はモタ〜〜と読んでいた。

理不尽な理由で恋人にすてられた恵子さんの。織口が、その恵子さんから、銃を奪う予定が。。。

読んでいて、転々とこちらの予想をはずす展開になり、クライマックスで、はじめて織口の目的がわかり、事件の全容がわかります。

面白いですけど、読んだ後、複雑な気分になりました
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クロスファイア

宮部 みゆき(光文社文庫)

主人公・青木淳子はパイロキネシズ(念力放火)の能力があり、事件に巻き込まれ、その能力を使うはめになるのですが・・・
この物語の前段部分ともいえるような短編があるのですけど、それを読まないで、この物語のほうを読んだほうが、スリリングです。

結末は、ハッピーエンドといえなくもないですけど・・まあ、ヒロインの存在自体が”悲劇的”ですから

何冊か、宮部みゆきの本を読んだ中で、ちょう、オススメの一冊です
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長い長い殺人

宮部 みゆき(光文社文庫)

これは、お財布がストーリィテラーになっています。
いろんな人のお財布が、その人の状況をお財布のわかる範囲で説明していきます。
いろんな事実が積み重なって、犯人に結びつきます。

これが、ストーリーティラーが冷蔵庫ならホラーとか、タンスなら家族の歴史物語とか、いろいろ出来そうです。
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我らが隣人の殺人

宮部みゆき (文春文庫)

5編からなる短編集です。

・我らが隣人の犯罪
・この子誰の子
・サボテンの花
・祝・殺人
・気分は自殺志願

この中でおすすめ短編は、サボテンの花 でしょうか。
ある小学校のクラスと、ナマハゲよばれる教頭先生の話です。

ここに出てくる子供や教頭先生は、現代ではもはや、絶滅寸前かもしれません。
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2006年11月12日

龍は眠る

龍は眠る  宮部みゆき 著 新潮文庫

過去に女性に関係するトラブルで左遷された主人公と、読唇術のできるサイキックの少年と青年の物語です。

題名の龍は、「人に眠る超能力」を表しています。もともとは、サイキックの能力は人間だれもがもっていて、それを眠らせている。その能力に欠けたのが超能力者というものだ、と、主人公は理解したようです。

ここでは、事故で声を出すことができなくなった若い女性がでてきます。障害者といってもいいでしょうか。主人公も「結婚しても子供をなすことの出来ない体(男性だけど」ということで、結婚式当日に相手から、拒絶をくいます。

その拒絶した相手、小枝子さんは、ひたすら”普通の生活、”人並みの生活”に執着しています。

この小説を読んで、障害と健常者の境はなんなんだろうと、改めておもいます。

サイキック青年・直也が死んだのは、とても悲しい、でも、どうしようもなかったのかもしれません。
ちょっと、重い話でした
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2006年11月18日

ステップファーザー・ステップ

ステップファーザー・ステップ  宮部みゆき 著 講談社

とある新興住宅地で、泥棒にはいるつもりが失敗した主人公。風変わりな中学生の双子兄弟に助けられます。で。そこで、父親の代わりをすることになりますが・

ステップファーザー・・継父のことです。双子と主人公(本当の名前は最後まででてこなかった)、と柳瀬のオヤジさん。この3人を中心に物語が進んでいきます。

7つからなる短編で、小さな事件などをこのメンバーで解決していきます。

コメディタッチで、とても読みやすくおもしろい。双子は、両親に捨てられたわけになるのだけど、あっけらかんとしている。これは、子供が両親を捨てたともいえるからなのでしょう

このシリーズで、長編の予定もあるそうです。とても楽しみ^^)
継父としてとりあえず、幸せな主人公ですけど、まだ、未解決の部分もありますからね。
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2006年12月01日

寂しい狩人

寂しい狩人  宮部みゆき 著 新潮文庫

ひょんなことから古本屋を引き継いだ主人公、イワさんと孫の稔君の、ミステリー短編集です。
読んでいてほのぼのとしそうだけど、それは、語り口が軽く話しが軽快にすすむから。
扱っている題材は、児童虐待 東京大空襲 などなど、とても重いものもあります。事件に深くはかかわる(まきこまれる?)けれど、主人公2人は、あくまでも第三者、そこのところも、題材のわりに、読みやすい理由かも。
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2007年01月28日

金の王子と銀の悪魔

金の王子と銀の悪魔  剛 しいら 著 B’SLOG文庫

前作「金の王子と金の姫」の続編。
国を滅ぼされ、生き延びた双子の王子・アレン、王女・シーナ。
実体をもたない神”ウラル神”のおかげで、シーナ姫は、アレン王子の姿で城に騎士として入ることができましたが・・

前作は、シーナ姫の性格がいまいちの表現だったきましますが、今回は、グっと女の子らしさが物語りの中で語られています。
”とりかえばや物語”のように、女性が男性にかわるあたりのくだりが、コミカルでおもしろい。

ただ、私個人としては、この話の中では、シーナの甘い恋心が続く話より、ウラル神のほうが、気になります。
人に知恵や文化を教えたウラル神ですけど、
”地球で、人間に知恵を与えた地球外生命体がいるのではないか”という話を聞いたことあります。ウラル神はそれに近いのかもしれません
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2007年02月07日

パーフェクト・ブルー

パーフェクト・ブルー  宮部みゆき著  創元推理文庫

この話は、1人称で主人公は、”マサ”という老犬です。で、探偵社で飼われて(雇われている?)、この探偵社で、とんでもない事件に巻き込まれます。
表紙は、マサが野球する子供をみているような絵で、薄い青です。なぜ、ブルー?なぜ野球?というのは、読んでのお楽しみというところです。

それにしても、何かあっても、かならず隠蔽しようとする企業が、小説の中だけでなく、某菓子メーカーとか、リコール隠しの某車メーカーとか、現実に多くあるってことが、恐ろしいです
posted by kiyorin at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月15日

心とろかすような

心とろかすような  宮部みゆき著 創元推理文庫

引退した警察犬・マサの一人称で展開する推理ドラマ。
5作の短編で出来ています。
私の気に入ったのは、”マサ 留守番をする”です。
マサが、近所の動物にいろいろ”聞き込み”をするのですけど、これが、私のツボだった。^^)
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2007年03月25日

あかんべ

あかんべ  宮部みゆき 新潮社文庫

江戸時代のホラー人情物(?)の話です。
実は、私的には、あまり期待してませんでした。江戸時代物ってあまり好きな分野でないし・・

亡者を見ることのできる主人公、おりんちゃんは、新しく越してきた家で、いろんな事件にでくわします。

この話を読むと
「お化けより、生きている人間のほうが怖い」
というのが、よくわかります。
こう書くと、おどろおどろしてますが、ちょっとドタバタとコメディチックに書いてあるので、安心して読めます

副題として
「神(仏)の沈黙への不審・疑問」というのが、あるようですが・・
この話そのでは、チラっとふれるだけでした。それで十分だったのでしょう
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2007年03月30日

震える岩

震える岩  霊験お初捕物控  宮部みゆき 講談社文庫

ちょっと宮部みゆきの、江戸物推理小説にこってみました。主人公は、岡っ引・六蔵の妹、お初。この主人公は、ミディアムに出てくるような特殊能力(サイコメトリー?)を持っていて、そこから事件を解決するのですが。

今回の事件は、前読んだ「あかんべ」と違い、死霊が恐ろしい事件を引き起こします。
でも、読んでいくと、恐ろしい死霊になるほどの仕打ちをしたのは、実は人間社会だったりするんで、
「生きている人間のほうが恐ろしい」といえなくもないですか

江戸物としては、同じ講談社から出ている「ぼんくら」のほうが、人物が生き生きとしていた感じがします
posted by kiyorin at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月10日

R.P.G.

R.P.G 宮部みゆき  集英社文庫

RPGは、ロールプレイングゲームの略。仮想の役割を演じる形式のゲームです。
この話の中では、ネット上の仮想の家族が出てきます。うわべだけの親子ごっこを楽しむ人もいれば、それを、”キモイ”と攻撃する人もいる。
ただ、私には、ここに出てくる登場人物がいまひとつ理解できないですね。
若い子にばかり浮気をして、家庭を営む父親もよく理解できないけれど、そんな夫を許せる妻の神経のほうが、もっとわからない。

子供の遊びじゃないのだから、肉体関係のある浮気 を女性は生理的に許せるのかどうか・・
まあ、これは本題に関係ないですけどね。
posted by kiyorin at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月24日

堪忍箱

堪忍箱  宮部みゆき  新潮文庫

江戸時代の庶民の生活を描いた、8つの小話で出来ています。推理物・ホラー物に慣れている私は、1話目を読んだ時に
「だからなんなんだ????」
という感想でした。その後の結末もハッキリしないし・・

でもこれは、そういうふうに作られた小説のようです。
淡々と江戸時代の庶民の生活を描いますが、読んだ後に余韻が残るのです。
”この後、この主人公はどうなったのだろう”とか
”ちゃんと復帰できたのだろうか”とか

この中での私のお気に入りは、「敵持ち」という短編です。用心棒になった小坂井又四郎が、ひょうひょうとしてて魅力いっぱいです^^)
posted by kiyorin at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月11日

ドリームバスター

ドリームバスター  宮部みゆき  徳間書店

文庫本を読む事が多い私には、珍しく、ハードカバーの本です。本屋で見つけたときには、買うか迷いましたが、結局、お金がないので、図書館で借りました^^;;;

3巻まで出版されていて、これは10年がかりで6巻で完結するお話なんだそうで・・ううm
はやく、次が出ないかしら。

ファンタジー物といえば、ブレイブストーリィーですが、話のほうは、ブレイブストーリィーのほうが暗いです。(父親の浮気と離婚、母親の自殺未遂と、よくありがち)
ドリームバスターは、設定こそ”主人公は死刑囚が獄中で生んだ子供”と暗いのですが、話のテンポがよく、登場人物が魅力的で、楽しく読めました。
posted by kiyorin at 10:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月13日

日暮し

日暮し  宮部みゆき

「ぼんくら」の続編。自称”ぼんくら同心平四朗”と、甥の弓乃助、三助ことおでこ など、おなじみのキャラが大活躍します。
特に弓乃助とおでこの二人の子供が、とてもかわいい^^)
平四朗のとぼけていて、冷静で視野のひろいところがいい。
他の登場人物も活き活きと描かれていて、すぐ、物語の中にはいっていけます。


話は上巻の半分以上は、新しい登場人物が加わっての短編、後半から下巻は、”葵殺し”の犯人探しが、平四朗と弓乃助を中心に、広がっていきます。

帯の宣伝文句に「読み終えてしまうのがもったいない」という言葉がぴったりで、私も、「なるべく長く楽しもう、と思いつつも、ついつい先が知りたくて、2日で、上下巻、読んでしまいました(おもしろくて止まらない)

最後はハッピィエンドに終わりますが、登場人物は、自分の個人的な問題を解決した人もいれば、悩みの真っ最中のままの人もいます。そういうところが、余韻が残って味わいあります。

NHKあたりで、ドラマ化されたら、また、おもしろいかも
posted by kiyorin at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月25日

ドリームバスター4

ドリームバスター4 宮部みゆき  講談社

この間図書館で1〜3まで借りた後、4巻目がでたので、迷わずに買い一気に読んでしまいました。ああもったいない^^;

4巻目では、時間鉱山での、ヒロムとキエ、ユキオのそれぞれが詳しく語られます。
特に興味深かったのは、ユキオの過去
なぜ彼が自殺したのかが明らかになります。
彼は、ある事故で過失を問われますが、執行猶予という裁判所の判決。判決としては、妥当なのだろうけど、彼自身が深い後悔と自責の念にとらわれてます。
ここまで苦しむなら、いっそ、懲役刑を受けていたほうが彼には救いだったのかも・・・”刑務所は究極の福祉施設”という面が、ここでも当てはまるですね。

最近、命をなんとも思わないような凶悪な犯罪が増えているようですが、こういう犯罪者は、後悔とか自責という言葉すら知らないのかもしれません。
posted by kiyorin at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月25日

人質カノン

人質カノン  宮部みゆき 文春文庫

合計、7編からなる短編集です。短編だったけど、読んだあと、ちょっと重い気分いなりました。
7つのうち、3つは、イジメ問題に関する短編で、イジメっこが、反省するとか、罰をうけるとかでなく、イジメられっこが、精神的になんとか自立を保つ という話だからです。

3つのうち、8月の雪 という短編は、イジメが原因で交通事故にあり、傷ついてウチに篭る男の子の話です。
もちろん、最後は、篭るのをやめ、前向きに生活するってところでおわってますが。
ちょうど、イジられた子は、自殺し、いじめた子は、罪に問われることもない(不審理だっけ?)そんな判断が、現実の福岡でのイジメ事件で下されたので、そんな事を思い出してやりきれない気持ちになりました。
posted by kiyorin at 00:17| Comment(0) | 宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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