兄は泉水(イズミ)、弟は春、父親と母親。
ごく平凡な家庭にも、哀しい過去と出来事が
泉水の母は、ある未成年者にレイプされ その結果、子供が出来
それが 春
兄妹が小さい時から、いまわしい出生の秘密は、公然の秘密として
4人を苦しめます。
ここまでくると、まるで「氷点」か「いつもの朝に」のパターンですが
この4人は、家族愛が強く 結束してます
ある時、連続放火事件と奇妙な落書きが続き、
春と泉水、癌で入院中の父親は、謎解きに乗り出すのですが・・・・
おもしろかった^^)映画化されたそう。
ちょっとユーモラスで おしゃれな文章は、読んでいて楽しい
けれど、テーマは めちゃ重いと思います
推理物なので、詳しくは書きませんが
「そういう終わりなんだ^^;?」
みたいに思いました。TVサスペンス劇場の、いつものパターンではなかった
春は 反省を”彼”にせまるのですが、”彼”まったく罪悪感のかけらもない
だから、ああするしかなかったのかも。
彼をそのまま放置しておくと
また次の犠牲者を出してしまう。
宮部みゆきの「楽園」を思い出しました
法治国家といえ、今の社会では、レンプ犯罪をそれほどにの重罪とみていないようです
実際、ある政治家のトンデモ発言なんかもある
未成年の犯罪者を保護する法律はあっても、
彼らのような兄弟は、”社会の興味本位の目”にさらされてしまうんですね
彼ら兄弟とその家庭を守るシステムが、社会には、ないんですね
それでも 結末には もろ手をあげて賛成 と言っていいものかどうか・・