2014年07月11日

星宿りの声

「星宿りの声」   朝井 リョウ 著    角川文庫
東京ではない海の見える町で、喫茶店「星やどり」を営む早坂家。三男三女母ひとり。
亡き父が残した名物のビーフシチューの香りに包まれた生活には、慎ましやかながらも
確かな幸せがあった。しかし、常連客のおじいちゃんが店に姿を見せなくなった頃から、
家族に少しずつ変化が。各々が葛藤を抱え息苦しくなる早坂家に、父が仕掛けた奇跡が
降りそそぐとき、一家は家族を卒業する。著者が学生最後の夏に描いた、感動の物語。
(「BOOK」データベースより)

サーバーの不具合で、リンク貼れませんでした。。。残念

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6人兄妹の話しが、一人一つずつ続き、物語が進んでいきます。
長男・光彦と三男・真歩の話しが、おもしろかったかな。

光彦のヘタレっぷりと、(随所に出てくる亡父に比べると)ダメダメぶりに、あきれつつも共感。
真歩は、ちょっと芸術家タイプかな、繊細な面と幼い面・大人の面があり、ちょっと複雑
6人は、それなりに死んだ父親のことを、まだ、頼りにしていてます。
6人子持ちのビッグダディ?
リョウマのチャラチャラした所の仲の純粋さとか、るりのかたくなさ。小春の秘密主義。
エスパー琴音(理由は最後にわかります)、それぞれの性格が個性的でおもしろかった。

読みはじめた時は、「何これ?」ってかんじで、魅力なかったけど、光彦の就職活動で
苦労するところや、亡父にSOSサインを出すあたりから、やっと物語にのれました。
後は、どんどんおもしろくなりました。

しかしだ・・・・現実的に考えて、癌の父親が通院・入院し、なおかつ6人の子供を育て
喫茶店を経営する。金銭的にむりじゃね?しかも喫茶店ははやってないし・・
父親が亡くなり、保険金でも入ったのかな?琴美が自立し結婚してるとはいえ、土地代を滞納
したくらいじゃ、一家は金銭的にやっていけないきがするけど。。
現実的にいうと、父親がなくなった時点で、光彦は大学を諦めよね

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posted by kiyorin at 23:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月10日

心霊探偵 八雲  祈りの柩

心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 祈りの柩 (角川文庫) -
心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 祈りの柩 (角川文庫) -
「心霊探偵 八雲  祈りの柩」   神永 学 著   角川文庫
八雲のもとに、あmた幽霊騒動が持ち込まれた。街の外れにある泉で、水面から這い出てくる
幽霊に遭遇して依頼、友人の女の子が謎の歌を歌い続けているというのだ。
一方後藤刑事は、警察関係者の孫が悪霊から殺人予告を受けているという案件の中、
ある人物と運命的な出会いを果たす。
それをきっかけに明らかになる封印された後藤の過去、そして教会で起こる密室殺人。
後藤の後藤の過去と事件の真相は、人々に何をもたらすのか。
(本の裏表紙 あらすじより)
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おもしろかったです。^^)エンタメ小説ですね。
次、どうなんだろうと、かなりのスピードで読みました。

ここからは、ちょっとネタバレになりますので、未読のかたはご注意を。


おもしろかったのだけど・・・・やはり突っ込みどころもありでして^^::
まず、教会にある”聖櫃”ですが、大抵は小説ででてきたのより小さいはずです。
カトリック教会では、ご聖体といわれるパンを(小さく平べったく円形)おいておくのですが、
予備にとっておいたもの。ちなみに、私のいく教会では、はこの長さが、30cmもないです。

本筋にかかわることですが、いくらなんでも、”人を殺した記憶を失った”は、やりすぎのような・・
読んでいて、二重人格とかの人とか、でてくるかなとは、おもってたんですが。

それでも、八雲シリーズがおもしろいのは、キャラがいいからかな。
主人公の八雲も、かなりクセのある性格で、その奥底を人にみせないから、実際、こういう人が
いたら、孤立無援でしょうか。まあ、本人はきにしないでしょうけどね。
石井刑事は、残念ながら、刑事にむいていないような気がします^^;;
(TV「相棒」に出てくる陣海さんのようなかんじかな。

女性のほうは、前よりもずっとキャラ立ちしてきました。
真琴さんがなかなかいいです。

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posted by kiyorin at 01:14| Comment(0) | 神永 学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月07日

初恋料理教室

初恋料理教室 (一般書) -
初恋料理教室 (一般書) -
「初恋料理教室」   藤野恵美  著   ポプラ社
京都の路地にたたずむ古びた町屋長屋。どこか謎めいた愛子先生が営む「男子限定」の料理教室では、
今日もさまざまなドラマが起こる―。『ハルさん』の著者が贈る、滋味たっぷりのやさしい物語
 (「BOOK」データベースより)
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男子のみの料理教室。
(これは、よく聞く^^; 料理を初歩から習いたい熟年男性がふえてるとか)
生徒は、新人の建築設計者・智久、フランスでパテシエで、日本で働いていたヴィンセント、
ちょっと不思議なミキちゃん、老年にさしかかった佐伯さん。
それぞれの日常に、和食の料理がぴったりあってます。

おもしろいし、癒されます。独特の世界観。(ちょっと甘めかな)

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posted by kiyorin at 23:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月03日

にゃんそろじー

にゃんそろじー (新潮文庫) -
にゃんそろじー (新潮文庫) -
「にゃんそろじー」   中川翔子  編   新潮文庫
20人の作家による、猫のエッセーと小説(短編)
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ショコタンの名前と顔と、”にゃんそろじー”という 軽い響きに魅かれて買いました^^;;
裏表紙には、割と薄い文字で、そうそうたる昭和の文豪の名前も、最近の流行作家の名前も・・

猫は、人間より当然、寿命が短いですから、”猫の死”について書かれたものが多かったです。
淡々と事実を記述しているものもあり、中には微妙に残酷なのもあります。
、「クルやお前か」のように、愛猫に死なれペットロスのようになった作家が、愛情をこめて
追悼してるのも(これは、書く事で立ち直りのきかっけになるでしょう)

私の好きな作品は、断然保坂和志の「生きる歓び」です。
瀕死の子猫を墓参りの時に見かける夫妻とそのほうか数名。カラスも狙ってる。
「誰かが拾ってくれないかと」みなが葛藤を繰り返す中、結局、主人公夫妻の手に。
拾ってからの二人は、全力で猫の看病にいそしみます。
生きる喜び=自分に命がある歓び ということを 子猫に見出します。

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猫は、自殺なんかしません。猫に限らず動物は自殺しません。生きるためのギリギリの選択だったり、
例えば 母猫が子猫を託したあと、どこか遠くに消えるのは、近親相姦を避ける本能と思います

posted by kiyorin at 01:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月01日

6月読書のまとめ

2014年6月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1922ページ
ナイス数:84ナイス
http://book.akahoshitakuya.com/u/31357/matome?invite_id=31357

■(P[さ]5-1)家元探偵マスノくん (ポプラ文庫ピュアフル)
のんびりユッタリの展開で、こちらもユックリ読みました。いっちゃなんだけど、学校は、
日下部グループのおこした事件で、教師はてんやわんやになってると思います。
読了日:6月6日 著者:笹生陽子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38572751

■神様の御用人 (2) (メディアワークス文庫)
おもしろかった^^)良彦と黄金の”ボケ。ツッコミ”の会話が、テンポがいいのか、
読みやすかった。御用を頼む神様達も、個性的おもしろい(まさか大国主命が、ああいう姿とはww)
読了日:6月13日 著者:浅葉なつ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38780255

■カンタ (文春文庫)
何か、学校で”他人と違う、異質”である人は、まず、いじめられる。社会でも
ホリエモンのような先駆者は 旧い世代から袋叩きにあった。小説では、耀司が、
あるところから、お金をかせぐ事より、株式にはまっていくのが、よくわかった。
株は一種のギャンブルだね。。
読了日:6月18日 著者:石田衣良
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/38906404

■麒麟島神記 祈り巡りて花の降る (幻冬舎文庫)
麒麟という神の存在する島が、大陸をめぐるという、不思議な世界設定。
いろいろな事を詰め込んだわりに、冗長でどれも中途半端だったきがする
(例えば シャオが謀反を起こすにいたった詳しい経緯とか、)
まあまあ、おもしろかったけど、私ならこの話しなら、フォニアを主人公にしたほうが、
話しがスッキリするとおもうけど。ーー:)
読了日:6月23日 著者:山川沙登美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39044610

■十三番目の王子
難しかった^^;;。途中でわからなくなって、何度かもどって読み返した。
文章そのものが難しいのかな? で、結局、悪神は、あのケモノっぽいのでいいの?
十三番目の王子って?神使は、どうなったの? と疑問を残しつつも、ハッピーエンドで終わり。
エネミアの考え方が 常識的でホっとした。
読了日:6月26日 著者:岡田剛
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39092979

■モノクローム
プロになることに七転八倒する母親ですが、ついにかなわず。その間の息子の慶吾は、
殆どネグレクト(虐待に近いです)プロになることを諦めたのなら、
なぜ息子を引き取らない??囲碁を知らなくても、楽しめます。
が、女性ならこの母親の言動に許せないものを感じるかも。
どうせなら、アマでも囲碁の道を深く追求する”さすらいの真剣氏”にでもなってればいいのに
読了日:6月27日 著者:乾ルカ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/39137123


▼読書メーター
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今月のイチオシは、「神様の御用人」 ラノベで楽しく読めます
posted by kiyorin at 00:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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