2014年05月15日

階段途中のビッグ・ノイズ

階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫) [文庫] / 越谷 オサム (著); 幻冬舎 (刊)
「階段途中のビッグ・ノイズ」 越谷 オサム 著  幻冬舎文庫 
軽音楽部の廃部を取り消せ!優柔不断が玉にキズの神山啓人は、猪突猛進型幽霊部員の九十九伸太郎に
引きずられて行動を開始する。目指すは文化祭での一発ドカン!!のはずが…。
周囲の冷たい視線、不協和音ばかりの仲間達、頼りにならない顧問。そこに太ももが眩しい同級生への
恋心も加わって―。啓人達は見事にロックンロールできるのか
(「BOOK」データベースより)
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おもしろかった^^)の一言かな。予定調和というか、安心して読めます。

物語も後半をすぎたあたりから、残ページの厚さをみて、まだ一波乱あるなとは、思ったけど、
お約束どおりのカトセンでしたwwww
学校内での登場人物も、役割があって、悪役ぽい森先生、守ってくれる校長先生、モーレツ部活の
中原顧問、なぞ〜なカトゼン。に主人公らが憧れるマドンナ、やっかむ同級生。
お決まりなんだけど、そこがいい。

レビューで、「校長が都合よすぎる。結局、大人に守ってもらえるから出来た」
という趣旨の話しもでてました。
もし、校長が厳しくて 守ってもらえなかったら・・・例えば、最初の決定を覆さなかったら・・
たとえ一人でもまじめに部活動をしてた生徒がいるのだから、他の教諭から軽音部を擁護する
発言があったと思います。
まあただ、高校生までは、大人に守られた生活を子供たちはしているという 大原則がある。
なにせ未成年だし、確かに厳しい先生もいるけど、社会の厳しさにくらべたら 揺り篭です。
制限はあるけど、ある面フリーな時間をもっている高校生達が、目一杯自分の好きな事に
没頭できるのは、素晴らしいことと思いました

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posted by kiyorin at 00:22| Comment(0) | 越谷 オサム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月07日

星の羅針盤  サラファーンの星

星の羅針盤 (サラファーンの星) [単行本] / 遠藤 文子 (著); 東京創元社 (刊)
「星の羅針盤  サラファーンの星」   遠藤 文子 著  東京創元社
戦火を逃れ家族とともに母の故郷に身を寄せていたリーヴは、村はずれの森で紫の瞳の
不思議な少女に出会う。その出会いが世界の運命を変えることに…。
平和を願い暗黒に立ち向かう少女の姿を描いた異世界ファンタジー。
(「BOOK」データベースより)
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・・なんというか^^; 何巻にもなるファンタジーの2巻目を 取り出しだした感じ?
状況説明は、帯と表紙の裏の説明だけで、もちろん、話しの中でも出てくるけれど、
その内容が、まさに波乱万丈で、「簡単な説明をなぜ、一巻目にしないのか?」と思いました。

で、物語が始まると、ジョザを中心に魅力的な人物ばかりだけど、本の前半くらいは、避難先
での叔父宅の平和な生活で、おもしろかったけど、もったいなかった。
フォーディル(避難先)までは、冬の雪原を馬車での旅だけど、大人の男なしでの旅行、
きっと大変だったと思う・・・そこは、軽くスルーされてた。

帯の推薦文通り、読み出したらとまらなかったけど、(きっと登場人物の魅力のおかげ)
物語自体は、まだ、本筋にはいる前のプロローグってとこ。
で、旅にたつわけでもなく、ジョザが何かを決心するわけでもなく話は、唐突に終わります
で、なんの説明もないし・・・「これって続きがちゃんと刊行されるのか??」って
不思議です。多分、続きは、売り上げしだいなのでしょう。
でも、それって、出版社の姿勢としてどうなのか?
二千年前の古代帝国の話とか、約10年前のキルギスの侵攻の話しといい、本筋に入る前に、
出版して 時代をおいての連作という形もありと思うのだけど。

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posted by kiyorin at 19:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月03日

幸せな嘘

幸せな嘘 (小学館文庫) [文庫] / きむら ゆういち (著); 小学館 (刊)
「幸せな嘘」   きむら ゆういち 子  小学館文庫
「二人だけの秘密の出来事が人気のドラマになっている」西の果ての港町。ハナミズキが
美しい町で育った池永琴美は、バー「ドッグウッド」に突然現れた新しいバーテンダー、ヒサノリと
恋に落ちる。一緒に出かけたテーマパーク、願い事をかけた流れる雲、そして自分たちを取り巻く
人間関係まで、そっくりそのままテレビで放送されている。「なぜなの?」琴美の抱いた疑問は、
付き合い始めた恋人ヒサノリに向けられていた。
ベストセラー『あらしのよるに』の著者がはじめて手がけたスリリングで
ハートウォーミングなラブ・ストーリー
(「BOOK」データベースより)
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なんていうか・・・一時代前のラブストーリーのような・・^^::
劣化した「君の名は」か、三流韓国メロドラマのような。^^;;

ハッピーデンドで、主人公もその恋人も ”いい人”ではあるので、まあそこそこ
おもしろかったです。

*ここからは、ネタバレで。

まず、シナリオライターは、一種の作家であり、視聴率をとらなければいけない という大命題に
とりつかれてる限り、主人公・尚紀の産みの苦しみは、他のライターさんもまさに同じでしょう。
それを、”逃げる”にことかいて、遠くまで行ってしまうとは、びっくり。
作家と違い、オンエアが予定されてるシナリオであれば、迷惑する人も多いはず。
なぜ、彼は、関係者に謝罪しなかったのか?もしくは、せめてシナリオだけでもかけなかったか?
どちらもせず、失踪しそこで何食わぬ顔で生活するのは、ありなのか?
彼は、自分が”一流ライター”であることを捨てられなかった
(後で、実は上司にあたる釜田が、「やっと使い物になるレベル」とわかるのだけど)

彼の現実逃避は、琴美に過去を告白する場面でも、何度も繰り返されます。
ロマンチックに告白の場所を「5日後のレストランで」なんて、琴美と約束します。
現実逃避+いいかっこしい だな。男の人にありがちかも。
最後は、TV局関係者が尚紀を連れに来た時。この時に琴美を連れてきて
紹介し、ついでに過去も話してしまう。って手があったのに。

琴美は、ちょっとありえないくらい 現実を知らない。
「これって私と彼の事?」と疑念をもつテーマパークでの二人の出来事は、テーマパークにきた
カップルが ほぼ同じコースをたどると思う。そこで つまづくか?ってかんじ。
テーマパークでは、もっと突飛な出来事をいれたほうが、おもしろかったのに。
これは、作者自身が、そういう経験をしたことがないのでしょうと、想像できる。

ただ、物語にあったように、実際にドラマ化して、他にいろいろ肉付けすれば、そこそこ
おもしろいドラマになったでしょう。

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posted by kiyorin at 13:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

4月読書のまとめ

2014年4月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2987ページ
ナイス数:112ナイス
http://book.akahoshitakuya.com/u/31357/matome?invite_id=31357

■銀の匙のサンバ富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 (角川ルビー文庫)
短編で、あっという間に読了。おもしろかったのは「わが道」 M響の常任もやめ、
指揮者としてはアマのフジミだけの指揮のみの時期のケイの話。変人3人の物語もよかったけど、
この時期、ケイはこう考えていたんだと、納得。ノンビリと楽しみつつも、働いていないという
後ろめたさと、自分の音楽にかける情熱が少し冷えていることに気付き、それは、あっと驚く提案を
本気で考えることに・・・番外編から、第八部にいきそうなネタです。
読了日:4月2日 著者:秋月こお
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/36887168

■光待つ場所へ (講談社文庫)
「しあわせのこみち」でつまづきました。。後は、まあまあかな。「樹氷の街」が、
お気に入りです。いろんな作品のスピンオフということでしたが、じゃあ、もとの作品を読んでみよう
 という気にはなりませんでした。 松永君の物語だったら、読んでみたいかなw
読了日:4月4日 著者:辻村深月
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/36952151

■朧月市役所妖怪課 河童コロッケ (角川文庫)
これは、ラノベの部類かな。おもしろかったです。都合のいい妖怪はでてくるのも、
まあいいか。。というかんじ。”人面橘”おもしろい^^)言葉を教えれば覚えるような設定だと、
かわいいかも。子供の心をミニカーを贈ることでつなごうとする父親。
そんな父親を子供は”試してる”所もあるかも。
離婚する前の父子関係が希薄だったせいなんじゃないかな。ちょっとかわいそうでした
読了日:4月7日 著者:青柳碧人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/37031560

■黄昏の百合の骨 (講談社文庫)
できれば、「麦の海に沈む果実」を読んだ後で読むと、10倍楽しめます^^)これはこれで、
ミステリーで、一気に読了しましたが、”麦の〜”を読んでいると、ちょびっと出てくる主人公の
婚約者や父親(オネエの校長先生)が よくわかります。
読了日:4月8日 著者:恩田陸
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/37055135

■ピリオド
読む人によって、感想がかわりそう。それにしても、兄も杉浦もダメ男ぽい。
かといって、女性のほうの志乃も今一かな。最後で葉子が写真の追求にめざめ、志乃には
言いたいことをいったあたりが、スッキリしました。
読了日:4月14日 著者:乃南アサ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/37184595

■給食のおにいさん 進級 (幻冬舎文庫)
おもしろかった^^)シリーズ化にしたんだから、後、せめて、2,3冊は読みたい。
パステルママの主張には、唖然としました。
読了日:4月15日 著者:遠藤彩見
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/37205605

■もういちど生まれる (幻冬舎文庫)
翔多の話が好きです^^)チャラいけど、むやみに人を見下したりしない性格がいい。
読了日:4月24日 著者:朝井リョウ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/37424480

■北海道民のオキテ
北海道生まれ・育ち(内地wに出たことなし)の私は。
読んで、「え?これって普通じゃないんだ?」と感心。特に言葉の ”押ささる”とか
”書かさらない”とか、普通に使ってました^^;;単語については、若い人には、
なじみのない言葉もあるかも(”ちょす”とか”あずましくない”とか)
読了日:4月25日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/37447501

■風の王国 (集英社文庫)
コバルト文庫の作品を、一般の文庫でだしたそうです。やるな。コバルト。
コバルトって、本格派の物語もあるんだね。これは本格ファンタジー。読み応えありました。
コバルトでは27巻までいったシリーズとか・・こっちの文庫でも、サクサク出版してほしいです^^)
読了日:4月26日 著者:毛利志生子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/37467743

■ショートショートの花束 6 (講談社文庫)
ピースケ・ロス症候群が、よかったです。
読了日:4月29日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/37580505


▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/

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4月のオススメは、「ショートショートの花束6」かな。安定しておもしろいシリーズです。
気楽に読めて、最後でニヤっと出来る 気分転換にもってこいです。
posted by kiyorin at 00:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月01日

青天の霹靂

青天の霹靂 (幻冬舎文庫) [文庫] / 劇団ひとり (著); 幻冬舎 (刊)
「青天の霹靂」   劇団ひとり 著  幻冬舎文庫
学歴もなければ、金もなく、恋人もいない三十五歳の晴夫。一流マジシャンを目指したはずが、
十七年間場末のマジックバーから抜け出すことができない。そんなある日、テレビ番組の
オーディションではじめて将来への希望を抱く。だが、警察からの思いもかけない電話で、
晴夫の運命が、突如、大きく舵を切る―。人生の奇跡を瑞々しく描く長編小説
(「BOOK]データベースより)
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この話しが、5月24日に公開されます。
そのために、カバーの上に、カバーがかかってました^^;;

感涙率9割と広告にありましたが、私は、わりとスルーで読みました^^;

以下ネタバレもありますので、未読の方は、ご注意を・・

自分の性格にも人生にも愛想がつきた主人公・春夫。自分の存在価値すら見失ってしまいかけてます。
そこに、”青天の霹靂(青空で雷がなる)”で、春夫が生まれる前の時代にタイムスリップ。

ところで、タイムスリップする前は、死んだ父親の骨壷を抱きながら、自分の親不孝を反省。
父親の優しさを思い出していたのに、タイムスリップした途端、
「未来からきたマジシャンで、知らないマジックで成功し一流になれるかも」
と、思う所が、ヘタレ男ではないかな。
せめて、年号を確認し、自分が生まれているのか?父親はどこにいるのか?
そんな疑問を持つべきだったような(それでないと、タイムスリップ前の哀しみが宙に浮く)

結末は、ハッピーエンド。読んでスッキリです。いささかライトな感じだったかな。

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posted by kiyorin at 00:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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