2013年11月30日

千年ジュリエット

千年ジュリエット (角川文庫) [文庫] / 初野 晴 (著); 角川書店 (刊)
「千年ジュリエット」   初野 晴 著  角川文庫
清水南高校、文化祭間近、晴れの舞台を前に、吹奏楽部の元気少女・穂村チカと、
残念系美少年の上条ハルタも、練習に力が入る。そんな中、チカとハルタの憧れのひと、
草壁先生に女性の来客が。奇抜な恰好だが音楽センスは抜群な彼女と、先生が共有する謎とは?
(「エデンの谷」)ほか、文化祭で巻き起こる、笑って泣ける事件の数々。
頭脳派ハルタと行動派チカは謎を解けるのか?青春ミステリの必読書、
“ハルチカ”シリーズ第4弾!
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5つの短編からなる、ハル・チカシリーズ。今回は、どちらかというとスピンオフ的な
作品が多いそうです^^)ハル・チカ高校二年生の文化祭の時の話です。

シリーズ3作目の「空想オルガン」を読みましたが、まあそこそこでした。
今回の4作目のほうが、私の好みかなw

「イントロダクション」・・チカちゃんが過去語りをするような書き方です
「エデンの谷」・・・・・・”東”じゃないのね^^;;中で”音楽家が音楽を教える無限ループ”
とありましたが、私は、これは、ちっとも悪いことじゃないと思います。
それこそ文化の継承でしょう
それにしても、これは、最後で噴出しました。「祖父さん、そうきましたかww」みたいな
読んでのお楽しみです

「失踪ヘビーロッカー」・・出番時間なのに、乗っているタクシーの運転手に次々の不思議な
要求。最後に種明かしで、理系らしいきわめて論理的な行動をとった甲田君を理解できました。

「決闘戯曲」・・・・・・・劇中劇のようなものもあり、チカとハルは名誉団員の名のもとに
強引に 、演劇部の劇に出演ww

「千年ジュリエット」・・・最後にそうきましたか。。。。標題になった作品。泣けます。
この作品が、やはり一番かな。

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この本の表紙は、サックス持ってるから、マレン君かな。表紙が素敵。
題名もロマンチック
posted by kiyorin at 00:48| Comment(0) | 初野 晴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月27日

地の果てから

地のはてから(上) (講談社文庫) [文庫] / 乃南 アサ (著); 講談社 (刊)地のはてから(下) (講談社文庫) [文庫] / 乃南 アサ (著); 講談社 (刊)

「地の果てから」   乃南 アサ   著  講談社文庫
凍てつくオホーツク海に突き出し、人も寄せ付けぬ原生林に襲われた極寒の地・知床。
アイヌ語で「地のはて」と呼ばれたこの地に最後の夢を託し、追われるようにやってきた
開拓民の少女。物心ついたときにはここで暮らしていたとわは、たくましく生きる。
今日から明日へ、ただ生き抜くことがすべてだった。
北海道・知床で生きた女性の生涯を丹念に描いた、著者の最高傑作。中央公論文芸賞受賞作

小樽での子守奉公で初めて都会の暮らしに触れたとわは知床に戻り、森のなかでアイヌの青年と
偶然再会する。しかし彼への恋心は胸に秘めたまま嫁ぎ、母となる。やがて戦争の足音が…。
まだ遠くない時代に、厳しくも美しい自然とともに生きてきた人の営みを鮮烈に
描き出した感動巨編。中央公論文芸賞受賞作
(「BOOK」データベースより)
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上下巻とも、引き込まれて あっというまに読了。

上巻は、ツネの東北から出てきたときの苦労の様子
下巻は、ツネのムスメ、トワの中年になるまでの話。

上巻では、夫の借金のせいで、逃げるようにして、北海道開拓へ。
最初のページに、”開拓民の詳細と心得”みたいな公文書が出てますが、
「は?なにこれ?」です^^;;
”学校も商店も病院も近場にある”とありましたが、これって矛盾ですよね。
人が集まったから学校などの施設が出来るんで会って、開拓は普通は誰もいない土地にいく。。
これを書いた役人は、すでに町になった、函館や札幌を見て書いたのかな・
(だいたい、現在だって、病院がない、商店がないって、奥地の集落の悩みなんだけど)

日本は、苦しくなると ”棄民”するそうです。北海道開拓、満州移民、ブラジル移民、
最近では、”老後は海外で過ごしませんか?”なんてキャンペーンがあった。
(さすがに各国から避難を浴びて、ひっこめたようだけど)

下巻は、気が強く頭のいいトワの話。
三吉さんは、「ああ、アイヌの人だな」と私はすぐわかりましたが、彼がいなかったら、
もしかして一家で飢え死にしてたかもしれないくらいの恩人。
トワの初恋の相手でもあり、子供時代の綺麗な思い出です。
それを、作者は無残に壊したのだな・・

ただ、ツネやトワだけが”悲劇の主人公”ってわけでなく、万人に不幸・死は突然
やってきます。そこらへんが、リアリズムというか、淡々と物語はすすんでいきます。

上巻の帯の文句
「生きて、生きて、生きる。それがすべて」
これはグっときますね。

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直人あんちゃが、戦死してしまって、ちょっと悲しい。
ここまで人を招集してまでの戦争の目的って、なんだったんだろうと。。
最近のキナ臭い、ニュースを聞くにつけ思いました
posted by kiyorin at 01:20| Comment(0) | 乃南 アサ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月25日

上流階級 富久丸百貨店外商部

上流階級 富久丸(ふくまる)百貨店外商部 [単行本(ソフトカバー)] / 高殿 円 (著); 光文社 (刊)
「上流階級 富久丸百貨店外商部」  高殿 円 著   光文社
バイトからのたたき上げである鮫島静緒は、百貨店の洋菓子部門でキャリアを積み重ねてきた
30代半ばの苦労人だ。洋菓子以外にも手がけたフロアリニューアルが成功し、契約社員から
晴れて正社員になったはいいが、突然の人事異動で男性ばかりの外商部に唯一の女性として
配属される。実はカリスマ外商員・葉鳥の退職を控え、それまでに彼の顧客との太いパイプを
繋げるべく、さまざまなメンバーが集められたのだった。これまで仕事では成功を収めてきた
静緒だが、プライベートでは同僚・神野と別れたバツイチの身。勝手が違う外商の世界に戸惑い
つつ、交渉成立を目指してお客様のところに足を運ぶが―。
*****************************************************************************
「プリセスハーツ」の現代女性版かな^^:

おもしろくて、夢中になって読みました。
主人公の静諸は、とにかく頑張る女性で、アイディアもいっぱい。仕事でもその柔軟さを利用し
大成功を収める。そこに目をつけた百貨店から、外商部へとリクルートされる。
もちろん、そこでも失敗し困惑しつつも、頑張ります。
(外商の仕事は、いわゆる上流階級といいべきな、桁違いの資産家相手なので、例えば、売る
商品一つにしても、ブランドもので、そこを最初から勉強しないといけない。
プラス、ツテをもとめる下心アリの習い事)

はっきりいって、全然、恋愛なんかする時間がないですww
お仕事に生きるというか、
(最初の結婚で ひどい目にあったので、もうそういうのは、面倒になったのかな)

ただ、上流の人をあいてにするには、自分もしれなりに身なりを整えないといけない。
30すぎて そういう感覚が身についていたら、もう庶民の感覚には、もどれないかもね。

健康で男に目もくれず、スタイリッシュな服装で、仕事に邁進する。
これは、私の憧れだったかも。だからおもしろかったのかな。

日々、進化していく彼女だろうけど、一番の成長は、”自分ガファザコンである”と認識し、
父親の事故死にちょっと罪悪感がある自分を、許したことかな。
え??っていうくらい、話お後半ででてきて、軽くながすかんじだったので、ここを
もっと掘り下げると、成長物語としても完璧かも

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posted by kiyorin at 01:14| Comment(2) | 高殿 円 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月23日

カブキブ! 1

カブキブ! 1 (角川文庫) / KADOKAWA / 角川書店

「カブキブ! 1」  榎田 ユウリ  著   角川文庫
高校一年の来栖黒悟(クロ)は、祖父の影響で歌舞伎が大好き。歌舞伎を部活でやってみたい、
でもそんな部はない。だったら創ろう!と、入学早々「カブキブ」設立を担任に訴える。
けれど反応は鈍く、同好会ならと言わせるのが精一杯。それでも人数は5人必要。
クロは親友のメガネ男子・トンボと仲間集めを開始。無謀にも演劇部のスター、浅葱先輩に
アタックするが…!?こんな青春したかった!ポップで斬新なカブキ部物語、開幕!
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理屈抜きにおもしろい^^)www

ビーンズ文庫の「宮廷神官物語」でも思ったけど、登場人物が個性があっていいのかな。
ボーっとしてるようで、手配力ありますトンボ君、絶対女子に見えない宝塚スターのような浅葱先輩
反応に困る自虐の自己紹介をしつつも、衣装の事なら”神”のマルちゃん。
男らしい姿で、踊りの名取オネエ言葉の花満ちゃん。
最後に仲間になったらしい、赤金髪頭の音痴のボーカル君。

で、同好会を作ろうという部分が大部分になって、肝心の”人前での演技”で、主人公クロ君、
まさかの事態に。。で、ここで1巻目がおわり。^^;;
2巻目 はやく読みたいとこです

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posted by kiyorin at 00:46| Comment(0) | 榎田ユウリ   | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月20日

光 (集英社文庫) [文庫] / 三浦 しをん (著); 集英社 (刊)
「光」   三浦 しをん 著   集英社文庫
島で暮らす中学生の信之は、同級生の美花と付き合っている。ある日、島を大災害が襲い、
信之と美花、幼なじみの輔、そして数人の大人だけが生き残る。島での最後の夜、
信之は美花を守るため、ある罪を犯し、それは二人だけの秘密になった。
それから二十年。妻子とともに暮らしている信之の前に輔が現れ、過去の事件の真相を仄めかす。
信之は、美花を再び守ろうとするが―。渾身の長編小説
(「BOOK」データベースより)
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アマゾンのレビューを見ても、賛否両論でした。
この話は、読み手を選ぶかも。

2008年に単行本として出版されたものの、文庫化。
つまり、あの東北大震災の大津波の前に、津波災害の悲惨あ状況を描いてあります。
そういう意味でも、まだ、実際に災害にあわれて、トラウマが残っているひとには、
この本は、オススメは出来ないかも。

主な登場人物、信之、美花、輔(たすく)は、島での津波災害から奇跡的に生き残ります。
でも、その事が、逆に「自分もあの時死ぬべきだったのではないか?」という
思いからのがれられなかったようです。

信之は、一瞬のうちに流されてしまった家屋。家族を見て、”人間はあっけなく、死ぬのだ”
という虚無の中にいます。「どうせ死ぬんだから、どうでもいい」みたいな・・
そんな彼は、美花を過去から守るためにのみ、生き返ったようにテキパキ働きます。
彼にはそれだけが、心をささえるものだったのかな。
(”美花”を献身的に愛してる自分を愛してる”って雰囲気も、するような)

輔は、かわいそうですが。。なにか、信之にたいして、ねじれた愛情を持っていたのかな。
特に自分に優しくしてくれるわけではなく、すごいエネルギーをもって、自分の道を進んでいる
信之に、その生のパワーに憧れをもったのでしょう。
輔は、最後に「殺されるかもしれない」とわかっていながら、信之の処に行く。
自分を信之の関心の対象になるなら、負の方向でも、彼にはうれしかったのか。

わからないのは、輔が、美花と信之の過去の罪となる写真のネガなどの証拠を、自分が殺されたら
信之の妻に届けるようにしたことです。輔と信之の妻・南海美は、関係があったので、
彼女に信之の本性を知らせたかった?
自分がしんでも、自分ののこしたもので、信之を苦しめる可能性を考えた?

いろいろ考えされられる話でした。

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posted by kiyorin at 01:08| Comment(0) | 三浦しをん  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月18日

冬虫夏草

冬虫夏草 [単行本] / 梨木 香歩 (著); 新潮社 (刊)
「冬虫夏草」   梨木 香歩 著   新潮社
疏水に近い亡友の生家の守りを託されている、駆け出しもの書きの綿貫征四郎。
行方知れずになって半年あまりが経つ愛犬ゴローの目撃情報に加え、イワナの夫婦者が営む
という宿屋に泊まってみたい誘惑に勝てず、家も原稿もほっぽり出して分け入った秋色いや
増す鈴鹿の山襞深くで、綿貫がしみじみと瞠目させられたもの。
それは、自然の猛威に抗いはせぬが心の背筋はすっくと伸ばし、冬なら冬を、
夏なら夏を生きぬこうとする真摯な姿だった。人びとも、人間にあらざる者たちも…。
『家守綺譚』の主人公にして新米精神労働者たる綿貫征四郎が、鈴鹿山中で繰り広げる心の冒険の旅
(「BOOKU]データベースより)
*******************************************************************
家守綺譚の続編です。

前の時より、不思議さがパワーアップしてます^^;;
主人公の征四郎は、琵琶湖近くにすんでいるのだったのだな・・・

読んでいくうちに、どこまでが”本当”で、どこまでが、”異世界”か、もしくは本人の夢か、
征四郎が、行きつ戻りつと、いろいろ旅するうちに、だんだん、わからなくなりました。

やはり、最後がいいです。ゴローは、異世界と現実の世界を行き来する征四郎には、
案内人のように、頼りになる犬でした。
ゴローっと出会ったとき、彼の旅は当然終わり、現実(原稿の締め切り)にもどって
いくのでしょう。

これは、征四郎の通った道を書きながら、もう一度読むつもりです

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posted by kiyorin at 01:08| Comment(0) | 梨木香歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月16日

メグル

メグル (創元推理文庫) [文庫] / 乾 ルカ (著); 東京創元社 (刊)
「メグル」  乾 ルカ 著  創元推理文庫
「あなたは行くべきよ。断らないでね」無表情ながら美しく、奇妙な迫力を持つ
H大学学生部の女性職員から、突然に声をかけられた学生たち。店舗商品の入れ替え作業や
庭の手入れなど、簡単に思える仕事を、彼女が名指しで紹介してくるのはなぜだろう―。
アルバイト先に足を運んだ学生たちに何がもたらされるのか、厄介事なのか、
それとも奇蹟なのか?美しい余韻を残す連作集。
(「BOOK」データベースより)
************************************************************************
ヒカレル、モドル、アタエル、タベル、メグル
と、この単語に関連したバイトの話が5つです。

タベルが、良かったです。
クローン病の事は、TVで前特集していました。
病棟で若い男性のクローン患者グループが、”ら〜めん、スキヤキ、カツどん・・・”と
食べ物を列挙して歌い、最後に、「ああ、食べたいな・・」で明るく終わる自作の曲を
歌ってました。”食べたいと思ってはだめ”という方向から、”食べたい”と歌うことで
ストレスを解消しようということらしいです。
(もっとも、歌ってる彼らを見る主治医は、胃がチクチクするようだと言ってました。
難病だもの。そうそう簡単に根治方法は、見つからないのかもね。。残念だけど)

ヒカレルは、最初、魅かれる だと思って読んでいたんですけど、途中から怒涛のホラー。
ちっとも怖くないのは、主人公が、恐怖パニックになってないからかな。
でも、びっくり。こういう話もあるんだ。

アゲルは、別な意味でも怖い・・長く一緒に暮らしたからこそ、憎しみも強い?
こっちのほうが、背筋が寒くなる話。

モドル・・・痩せて細くなった指から指輪が落ちる。よくあることかも。
私は逆パターンで、^^;;太って指から指輪が抜けなくなる前に、外しました。
なんとかしないと、なくしそうです。

メグル・・・”♪めぐる〜めぐるよ〜、時代はめぐる、喜び哀しみ繰り返し”
の唄を思い出しました。ここでユウキさんの謎が 解き明かされます

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posted by kiyorin at 00:36| Comment(0) | 乾 ルカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月13日

まほろ駅前狂騒曲

まほろ駅前狂騒曲 [単行本] / 三浦 しをん (著); 文藝春秋 (刊)
「まほろ駅前狂騒曲」   三浦しをん 著   文芸春秋

いつもの奴らがなぜか集結―?まほろ駅前は大騒ぎさ!四歳の女の子「はる」を預かることになった
多田と行天。その後なんとバスジャック(?)に巻き込まれることに―。
(「BOOK」データベースより)
*************************************************************************
結構、ページ数ありましたが、最後まで楽しく読みました。

楽しくといっても、多田と行天の抱えてる内面的な問題が、本人なりに、
一区切りついた ってとこかな。

多田は、息子(赤子)に死なれ、そのために妻と行き違いになり別れることに。
これは、死に対しての無力感と女性への不信感の原因になりました。
息子を亡くした多田の哀しみは、深いものがあったのでしょう。
それを癒すわけでなく、ずっと息子の事を覚えている ことで ふっきれたようです。

行天の問題は、ちょっと複雑でした。
新興宗教にはまった母親が、行天に無理難題をいい、ふりまわす。
母親は、”愛と信頼と信仰”をもって、行天にあたってた
で、思い通りにいかないと、行天に、愛の鞭という虐待を 行っていた。
(母親に虐待の意識はなく、ただ、信仰をがむしゃらに通そうとしてるだけ)
行天は、家庭での宗教の事は、忘れ去ることに。自分が危惧していた、

”子供を自分も虐待していまうのではないか”という強迫観念めいたものも
克服します。

この話では、多田に恋人が出来ます。行天は多田を気遣って、居候していた
多田の事務所兼自宅を、出て行きます。
出て行った先が、びっくり・・・^^;;
トラウマを少し回復できた行天ですが、変人ぶりはかわらないというか、思考回廊が
よくわからん(本当にUFOにさらわれた経験あるのかもwww)

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宗教団体のような、無農薬野菜の会の記述を読んで、Y会の事を思い出しました。
ある農業団体なんですが、そこへ入ると、私財は会に寄付し、衣服は会から支給。
社会とは独立したような会でした。
そこが問題視されたのは、親がY会に入って農業に従事するのは、かまわないが
子供も強制的に入れられ、農作業が義務となっていることです。
それだけでなく、会の中に学校はあるものの、教育的にちょっとレベルが低かったという話です。
最近、ウワサを聞きませんが、解散しちゃったかな
posted by kiyorin at 01:22| Comment(0) | 三浦しをん  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月12日

猫とわたしの七日間

(P[ん]1-17)猫とわたしの七日間 (ポプラ文庫ピュアフル) [文庫] / 秋山 浩司・大山 淳子・小松 エメル, 水生 大海・村山 早紀・若竹 七海 (著); ポプラ社 (刊)
「猫とわたしの七日間」    ポプラピュアフル文庫
猫は不思議と謎を連れてくる。遺産争いに巻き込まれた猫の幽霊騒動、盗難疑惑から浮上
した行方不明事件、失われた「絵画」をめぐる謎解き、白猫の“わたし”が巻き込まれた
奇妙な盗難事件。まねき猫がしゃべり出すユーモアミステリーから、先輩が飼っていた黒猫と
過ごした切ない七日間を描く、すこし不思議な物語まで、
人気作家6人が「猫と過ごす七日間」という共通設定のもと競作!文庫オリジナルで登場!!
(「BOOK」データベースより)
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「砒素とネコと粉ミルク」若竹七海
「消えた箱の謎」    小松エメル
「まねき猫狂想曲」   水生大海
「猫を抱く少女」    秋山浩司
「踊る黒猫」      村山早紀
「ひだりてさん」    大山淳子

6つの短編からなるアンソロジー集です。

お気に入りは、「まねき猫狂想曲」と「踊る黒猫」
「まねき・・」のほうは、猫のいい加減さと一途さが、猫らしくて好きです
「踊る・・」のほうは、怖い話でした・・場面設定は、メルヘンなんだけど、笑いながら子猫を
殺す婦人の話とか、ガムテープぐるぐる巻きにされた猫の話とか、愛猫家には、
ウワっとなります。
それにしても、「踊る・・」のほうは、関係のない家族まで死んだけど、やっぱりこれは倍返し?

「ひだりてさん」は、童話のようですが、いろいろツッコミどことあるけれど、
結構、こういう話も好きです。

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posted by kiyorin at 14:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月08日

あの日にかえりたい

あの日にかえりたい (実業之日本社文庫) [文庫] / 乾 ルカ (著); 実業之日本社 (刊)
「あの日にかえりたい」  乾 ルカ 著  実業之日本社文庫
地震に遭った翌日、少年は、海の匂いのする、見たこともない町に立っていた。
通りかかったオバサンの家で親の迎えを待つ間に体験したのは、
少年がこれまでしてみたかったことばかりで…(「翔る少年」)。
介護施設で出会った、嘘のような人生を語る車いすの老人との交流と意外な結末を
描く表題作ほか、時空を超えた小さな奇跡と希望を描く六篇。第143回直木賞候補作。
(「BOOK」データベースより)
****************************************************************************
6つの短編。共通項は”タイムスリップ。
私は、タイムスリップものは、実は苦手です。
どうしても矛盾がおきるから、そこのところで、頭がスッキリしないのです。

でも、この6つの短編は、魅力的でした。

「真夜中の動物園」・・・これは、今一好きでなかったかな。主人公が”危ない目にあう”と
本人がわかっていながら、それを防止するため、柵のアナを直すと、昔の主人公が
入れなくなり、現在の主人公の存在もあやしい。

「翔る少年」(かける少年)・・・北海道南西沖地震の津波の被害にあった少年の話。
東北大震災でも、記憶が 生々しい。いろいろと不思議だけど、心がじ〜〜んとなりました

「あの日にかえりたい」・・・表題作、これが一番おもしろかったかな。老人の行動がびっくりで
読んでお楽しみです

「へび玉」・・・これは、哀しいけど嬉しくて懐かしい再会の話

「did not finish」・・・アルペンスキー選手が、ダウンヒルの競技中に、事故にあいます。
そこから、いわゆる”人生の走馬灯”のように半生をふりかえります。
まあ、結局、どうかんがえても、結論はかわらなかったようです

「夜、あるく」・・・時差や場所をこえて出会った、主人公と老婦人の話。
”明日などこなければいい”と思ってる少女に、
”明日はいい日になるかもしれないから、生きてみては”と声をかけます。
この言葉がいいです。感動しました。

おもしろかったのは、この「夜、あるく」と表題作の「あの日にかえりたい」かな

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作者は北海道在住の作家さんで、話の舞台も地元の話で、親しみやすかったですw
posted by kiyorin at 00:23| Comment(0) | 乾 ルカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月04日

封殺鬼 数え唄うたうもの

封殺鬼 数え唄うたうもの (ルルル文庫) [文庫] / 霜島 ケイ (著); 小学館 (刊)
「封殺鬼 数え唄うたうもの}  霧島 ケイ 著  小学館ルルル文庫
太陽を食らう星神との戦いが決着して半年、野坂三吾は新宿で平和を満喫していた。
だが齢千年を超えるはずの鬼、大江山の酒呑童子こと戸倉聖が弟子入りをせがんできて、
セットで菅原道真の遺恨の化身・雷電こと志島弓生もついてきて、拝み屋になると言う。
聖は早速、地蔵に祟られているという女子大生を依頼人として連れてくるが…!?
謎の数え唄と孤島の伝説の正体を、鬼たちは明かせるのか?『封殺鬼』シリーズ待望の新作登場!!
(「BOOK」データベースより)
*****************************************************************************
待ちに待った新作。しかも現代版。
読むのがもったいと思いつつ、一気に読んでしまいました。

封殺鬼は一つの事件での長編が多いのですが、今回は、一巻で完結。
読みやすかった・・反面、様子見もあるのかなと・・・

二人の鬼は、神島の使役を離れ、自由になったところから、半年後の話です。
使役から開放される=稼がなければいけない だもんね)
聖ちゃんの選んだ職業は、”祓い屋” 三吾に弟子入りしますが。。。

話はこわ〜〜い処と、噴出すくらいコミカルな処で、もりはりがあった。
怖いほうの話は、”七人ミサキ”の変形バージョン。
(行っただけで呪われるって、怖い場所も、あるのかも)

コミカルなほうは、聖が大活躍ですが、三吾の世話焼き貧乏体質に神島竜彦の
との陰険やりとり漫才かなww

次も現代バージョンだとうれしいwwww

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posted by kiyorin at 01:06| Comment(0) | 霧島ケイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月02日

10月の読書のまとめ

2013年10月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4036ページ
ナイス数:113ナイス
http://book.akahoshitakuya.com/u/31357/matome?invite_id=31357

■天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺
役者もそろったところで、本編が始まりましたって印象かな。江南の民もチャッカリしてる
というか、戦争を仕掛けられた国なのに、あれだけ熱烈歓迎とは。。。南国気質?w
読了日:10月1日 著者:菅野雪虫
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32300455

■天山の巫女ソニン(5) 大地の翼
4,5と、一気に読みました^^)おもしろかった。ソニンは、勉強のために最後は旅にでる
のだけど、王子の傍にいたい とは強くは思わなかったのかな
読了日:10月2日 著者:菅野雪虫
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32324938

■待ってる 橘屋草子 (講談社文庫)
おふくが、主人公のようです。最初、「待ってる」から最後「もう待たない」になった成長が、
素敵。女性は強いなと思う。お多代さんが、かっこいい。
読了日:10月4日 著者:あさのあつこ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32371542

■ルーズヴェルト・ゲーム
野球の事はよくわかりませんが、十分、楽しく読めました。
それにしても、あのリー○ンショック、というのは、すごかったんでしょうね。
野球部は青島には入れなくなったけど、それは、リストラされた従業員の事を考えると、
しかたのないことなのかも
読了日:10月4日 著者:池井戸潤
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32383344

■スーサ
ラノベっぽいけど、甘くないファンタジー。最初の「真夜中の商人」が好きです。
いったい、最初にスーサと契約したのは、誰?ってかんじ。謎でちょっと怖い
読了日:10月8日 著者:あさのあつこ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32474325

■民王 (文春文庫)
軽い感じのコメディ。(もっとドタバタ感があってもいいかな)外国の首脳を
飛行場で迎えるにあたって、「my way」を歌いながら近づいてくる首相の姿は、ユーモアの
わかる首脳でも、ちょっと引くかもww
読了日:10月9日 著者:池井戸潤
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32520530

■白桜四神 お見合いは三つ巴! ? (角川ビーンズ文庫)
鵬玄。。いい男^^)しどろもどろになるところも、可愛い。さて、今回は、
題名と物語の最初の手紙の部分で、お見合いの仕掛けがわかってしまいました。
マンガを読むような感覚かな。
読了日:10月11日 著者:伊藤たつき
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32543914

■封鬼花伝 暁に咲く燐の絵師 (角川ビーンズ文庫)
挿絵が、由良カイリさんで、買って読んでみました。
作者は、シュガーアップルの作者で、
(私はそっちのほうは、あまり興味がなかったので1巻読んだだけ。)
さて。封鬼花伝のほうは、何か、毒舌の言い合いばかり目だって、もうちょっと普通の
ヤリトリもあってもよかったような。。期待したイラストは、最年長の法師だけ、
よかったかなww彩雲国とかさならないように、苦労してるのか、何か魅力がいまひとつ。。
読了日:10月13日 著者:三川みり
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32589110

■ルームメイト (中公文庫)
最初は、工藤君を疑ってました^^;;本職さながらの取材と追求。結局、マリ以下数名(?)
は、救われなかったってことね。。
読了日:10月16日 著者:今邑彩
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■送り屋 ―死者を送る優しく不器用な人たち― (メディアワークス文庫)
オカルト系ファンタジーと思ったら、どちらかというとお仕事小説っぽかったかな。
2章で主人公の生い立ちとか、会社に入るキッカケがわかったので、そこはよかった。
1章は、ちょっとチグハグな感じがします。二人で仕事をするのが基本なのに、
指導上司である美咲さんは、自分の仕事の進行状態や方針を、主人公に教えません。
所長は、報告書の出し方でいろいろ説教するけど、説教する前に教えないとね。。。
読了日:10月19日 著者:御堂彰彦
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■よろず一夜のミステリー: 水の記憶 (新潮文庫)
いろんな人に話しがとぶので、最初は時間かかった。これはもっと長編にして 脇の登場人物を
もっと描写したほうが、おもしろいかも。
読了日:10月22日 著者:篠原美季
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32808579

■ヒア・カムズ・ザ・サン (新潮文庫)
癒されるのは前半の話だけど、現実問題として後半の話のパターンが多いかも。。
優しくて弱くて嘘つきな父親。。。ううm^^;;家族に実際にいたら、私は手におえないかも
読了日:10月23日 著者:有川浩
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■給食のおにいさん (幻冬舎文庫)
脚本家ではじめての小説だとか。とてもおもしろかったです^^)
ネグレクトされてる子の話には、涙が出ました。是非、実写でも見たいものです。
ちなみに、続巻はでるのかな?毛利さんの過去がきになります。
読了日:10月27日 著者:遠藤彩見
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10月の一押しは、「給食のおにいさん」 実写するなら、おにいさん役は、大野君でw
posted by kiyorin at 00:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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