2013年10月27日

給食のおにいさん

給食のおにいさん (幻冬舎文庫) [文庫] / 遠藤 彩見 (著); 幻冬舎 (刊)
「給食のおにいさん」   遠藤 彩見 著   幻冬舎文庫
コンクールで優勝するほどの腕をもちながら、給食調理員として働くことになった料理人の宗。
子供嫌いな彼を待っていたのは、保健室登校生や太ってしまった人気子役など
問題を抱える生徒ばかり。さらにモンスターペアレントまで現れて。
大人になりきれない料理人は給食で子供達を救えるか?
笑いと感動そしてスパイスも効いた食育&青春小説
(「BOOK」データベースより)
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とてもおもしろかった^^)
初めて読む作家さん。TVの脚本家出身だそうです。

春・初夏・夏・秋・冬 と5つの章に分かれていて、それぞれの章に、問題ありの子供が
出てきます。例えば、保健室登校しか出来ず人と対話できない子、ネグレクトされてご飯を
ろくに食べさせてもらえない子、モンスターチルドレン、などなど・・
もちろん、主人公の佐々目 宗 も、調理師としていい腕をもちながら、人間関係が上手く
いかず、転々としてました。
その上司にあたる毛利先生も、ちょっと極端かもしれない。

特に心に残るのは、初夏の章の陽の言葉。
「嫌いな子には、ご飯つくりたくないですか?」
グっときます。
この時代で、栄養失調と診断される小学生なんて・・(絶句)

一つの章で一つの問題の、小解決(根本的な解決ではないと思う)してるので、読み易いし
ホっとします。

TVドラマにするなら、ササメ役は、大野君でww

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「嫌いな食べ物も頑張って食べる」って指導が、今はよくないんだそうです。
世の中、かわったのね〜〜^^;;
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2013年10月23日

ヒア・カムズ・ザ・サン

ヒア・カムズ・ザ・サン (新潮文庫) [文庫] / 有川 浩 (著); 新潮社 (刊)
「ヒア・カムズ・ザ・サン」  有川 浩 著  新潮文庫
編集者の古川真也は、特殊な能力を持っていた。手に触れた物に残る記憶が見えてしまうのだ。
ある日、同僚のカオルが20年ぶりに父親と再会することに。彼は米国で脚本家として名声を
得ているはずだったが、真也が見た真実は―。
確かな愛情を描く表題作と演劇集団キャラメルボックスで上演された舞台に着想を得た
「ヒア・カムズ・ザ・サンParallel」を収録。有川浩が贈る物語新境地
(「BOOK」データベースより)
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二つの物語で出来ています。
登場人物はほぼ同じ。
前半は、カオルの父・白石春馬が、脚本家としてすごい才能を持っていた場合。
後半は、その白石春馬が、矜持だけはある、才能のない脚本家(しかも嘘つきw)

アマゾンの批評をみると、前半だけのほうがいい という意見もあるようですが、
私は、後半の話のほうが よくある話なんだろうなと、思いました。
この話のほうの父親は、ひたすら娘にいいわけするように嘘を重ね、
その嘘を本当の事にするために、アメリカにまで行って、夢やぶれてます。

それでも、娘に会いたい一心で、必至に日本に帰ってきた父親。

前半のほうの物語の父親は、娘は愛しているけど、性格的に破綻してるような・・


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posted by kiyorin at 23:32| Comment(0) | 有川 浩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月22日

よろず一夜のミステリー  水の記憶

よろず一夜のミステリー: 水の記憶 (新潮文庫) [文庫] / 篠原 美季 (著); 新潮社 (刊)
「よろず一夜のミステリー 水の記憶」   篠原 美季 著  新潮文庫
大学生の日比野恵がアルバイトを始めたのは、都市伝説などを扱う不思議系サイト
「よろず一夜のミステリー」。ある日、そこに不穏な投稿が寄せられた。
「呪い水で、人を殺せるって、知ってる?」―時を同じくして、怪死事件が発生。
青年社長の万木輝一やサイエンスライターの蓮城万聖など、
個性派ぞろいのチーム「よろいち」が真相究明に挑む、書下ろし青春“怪”ミステリー開幕
(「BOOK」データバンクより)
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う〜〜ん^^;;後半の三原所長の自説が、難しくてよくわからなかった。

もしかして、この話は、もっと長くして、三原社長の謎を追うとかにするか、
もっとオカルト色を濃くして、わからない部分を残すか。。

ただ、呪いの水をかけただけでは、呪いではなく、「お前は呪われた」と宣言する事が、
呪いの始まりなのだろう。
言葉は、実際に発する事で言霊として力を得る と昔は信じられていたし、今も多分
その傾向はあるのでしょう。

呪いの力を水に移す、これって「リング2」でそんな場面があったかな。

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2013年10月16日

ルームメイト

ルームメイト (中公文庫) [文庫] / 今邑 彩 (著); 中央公論新社 (刊)
「ルームメイト」  今邑 彩  著  中公文庫
私は彼女の事を何も知らなかったのか…?大学へ通うために上京してきた春海は、
京都からきた麗子と出逢う。お互いを干渉しない約束で始めた共同生活は快適だったが、
麗子はやがて失踪、跡を追ううち、彼女の二重、三重生活を知る。彼女は名前、化粧、
嗜好までも替えていた。茫然とする春海の前に既に死体となったルームメイトが…。
 (「BOOK」データベースより)
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ネタバレ気味になりますので、未読の方は、ご注意を・・^^;


とにかく、これでもかっていうくらい、ルームメイトの別な面がでてきます。
謎が気になるので、急いで読みすすんじゃった。

帯に、「・・・いやあ、まんまと騙されました」
とあるので、疑り深く読んでいったので、「もしや工藤君が?」とかetc

いわゆる多重人格については、あまり知識ありません。
日本人に比較的少ないという事くらいかな。実際に起こった犯罪で、偽造パスポートで
南米から日本にやってきて、女の子を惨殺したあげく、
「自分じゃない、自分の中に悪魔がいるんだ」とか主張してた犯人。
その後、どうなったのだろうか。
TVドラマでも、連即殺人犯が逃亡し、警察が逮捕した処、記憶喪失だった。
で、何人も殺してるので、結果はどうせ死刑だけど、本人、まったく覚えていないのに
そういうのを裁くことが出来るのかとか・・

最後の最後のオチは、実はありがちなんじゃないだろうかなと、思う^^;

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2013年10月09日

民王

民王 (文春文庫) [文庫] / 池井戸 潤 (著); 文藝春秋 (刊)
「民王」   池井戸 潤  著  文春文庫
「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ!」
漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、
巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた。
総理の父とドラ息子が見つけた真実のカケラとは!?一気読み間違いなしの政治エンタメ
(「BOOK」データベースより)
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いわゆる、”入れ替わりもの”なんだけど、エンタメにするのならば、
もっと、バタバタしたコメディが欲しかったかも

漢字の読み違えや、ベランメェ口調の総理といえば、A生元総理^^;;;
(実際は、解散後に大敗しちゃいましたけどね)
その他、酩酊で記者会見した大臣(あれは、周りの人も気が利かないね。止めればいいのに)
”バナナ”が、週刊誌でスキャンダルになった議員。
薬害エイズでは、その政治と製剤業界との癒着が問題になりました。
実際に起こった事、てんこもり。ここまでくると、まじめに書くというより
パロディで笑うしかない状態だったのかな、作者は。

笑いの波にのれないまま、グダグダと読みました。

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だいぶ昔の話ですが、造血ホルモン剤エポジンが出てきたとき、希望する人が多かったです
当時は、輸血に頼らざるを得ず、肝臓を壊す人も多かったので。
で、実際に使えるようになったのは、他の病院が試験薬として使用し始めてから、2,3年後。
今 思うに、製剤会社の足並みが揃わず、薬剤の絶対量がたりなかったのかな・・


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2013年10月08日

スーサ

スーサ [新書] / あさの あつこ (著); 徳間書店 (刊)
「スーサ」  あさの あつこ 著   徳間書店
夢見がちで、「フシギちゃん」と呼ばれている歩美の友人は智香だけだった。
事故で急逝した智香に一目会いたいと願う歩美。かつて智香の祖母が語った、
この世のあらゆるものを売り買いするという幻の商人”スーサ”に依頼し、
智香にあって話したいと強く願う。 深夜スーサは現れた。
漆黒の髪と銀色に右目を持ち、時空を超えてあらゆる世界を行き来する商人。
スーサは歩美の長い黒髪と交換に取引を承諾し、歩美の冒険が始まった
(アマゾンの内容紹介より)
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はじめの「真夜中の商人」は、智香の祖母・文子の語った物語です。

歩美の冒険譚は「夕暮れの商人」ですが、結構、長い。
長いわりに、それほどの冒険?でもなかったようなきがしますが。。。

ジャンルは、ライトノベル系かな(暗めの幻想ファンタジー)

歩美は、事故で急逝した友達の智香に会うために、スーサと取引します。
彼女には智香に言い残したことがあったのですが、結局、それはスーサに
批判されます。「自分が楽になりたいだけじゃないか」と

スーサは、痛烈です。でも世界もシビア。まさか、取引相手に”秘密を守るために殺されかける”
までいくとは、私も予想できなかったです^^;

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2013年10月04日

ルーズヴェルト・ゲーム

ルーズヴェルト・ゲーム [ハードカバー] / 池井戸 潤 (著); 講談社 (刊)
「ルーズヴェルト・ゲーム」   池井戸 潤  著  講談社
「一番おもしろい試合は、8対7だ」野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。
監督に見捨てられ、主力選手をも失ったかつての名門、青島製作所野球部。創部以来の危機に、
野球部長の三上が招いたのは、挫折を経験したひとりの男だった。
一方、社長に抜擢されて間もない細川は、折しもの不況に立ち向かうため、聖域なきリストラを
命じる。廃部か存続か。繁栄か衰退か。人生を賭した男達の戦いがここに始まる
*************************************************************************
おもしろかった^^)
今、はやりの「・・倍返し」の半沢直樹の作者です。
エンタメ系の小説で、これでもかというほど、会社は窮地に陥り、野球部は廃部濃厚に
なっていきます。
最後のほうになって、やっと、開発部の血のでるような努力(会社泊まりこみで開発)と
細川社長の機転で、リストラ、生産縮小から、増産、人員補強へ大逆転します。
ハラハラしながらも、心配せずに読めます。

それにしても、大企業というのは、「ここまでやるのか」というくらい、ギリギリの手口で
追い込むもんなんですね。。村野野球部元監督のやり方にも唖然。

作者の小説で、「空飛ぶタイヤ」があって、おもしろそうだなと思いつつ、実際の事故や
企業の隠蔽などがあった事件が 元になってるので、読みたい反面、途中で大企業の
犯罪に腹がたって、投げ出しそうですww

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posted by kiyorin at 19:12| Comment(0) | 池井戸 潤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

待ってる

待ってる 橘屋草子 (講談社文庫) [文庫] / あさの あつこ (著); 講談社 (刊)
「薮入りには帰っておいで。待ってるからね」母の言葉を胸に刻み、料理茶屋「橘屋」
へ奉公に出たおふく。下働きを始めたおふくを、仲居頭のお多代は厳しく躾ける。
涙を堪えながら立ち働く少女の内には、幼馴染の正次にかけられたある言葉があったが―。
江戸深川に生きる庶民の哀しみと矜持を描いた人情絵巻。
(「BOOK]データベースより)
***************************************************************************
料理茶屋・橘屋での話しを中心の、7つの連作短編。

標題になった最初の話「待ってる」は、おふくが奉公へ出るときの話、
最後の話「残り葉」は、そのおふくが、「待たない」という結論を出すまでの話。
途中の話の所々で、おふくがでてきて、そのつど、成長してるのがわかります。

この本全体の主人公がおふくなら、影の主人公はお多代でしょうか。
お多代の言葉はキツいです。ただ、仕事への的確な指示で、ネチネチ説教はない
(まあ、その代わりにビンタをはられるけどww)
カラっとしてて、料理屋は 彼女でもってるかな。

それにしても、病気になると悪くなるばかりで、稼ぎ手がいないと、こうも不幸に
なるのね。。。
昔、「男は仕事で、女は家庭」みたいな風潮があったけど、やはり平等割りにすべきね。
男が病気になったりしたときに、どう家計を維持するのか?
女手がなくなったとき、男は家事の一つもできないようでは、困ります。

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「残雪のころ」で「・・魂が腐ってるのは、目をみればわかる」というお多代さん。
すごいです。幼馴染が自分を売ろうとしたなんて、おそのさんは、さぞショックだったでしょう
posted by kiyorin at 01:49| Comment(0) | あさのあつこ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月03日

9月の読書のまとめ

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4535ページ
ナイス数:67ナイス
http://book.akahoshitakuya.com/u/31357/matome?invite_id=31357

■魅惑の饗宴 -スワンドール奇譚- (ビーズログ文庫)
 ^^;;スワンドール奇譚、料理人編もあったのね。今日、見つけてきて、すぐ読了。
なにか、ロッシの口下手ぶりに、まさに”撃ったカモが、テリーヌになって落ちてくる”
会話の展開で、ジリジリしましたw
読了日:9月1日 著者:剛しいら
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31548709

■受難の三兄弟2 - 長男ウィルと公妃ウィオラ (C・NOVELSファンタジア)
一巻目がなかったけど、おもしろそうだったので、読みましたが・・
やはり最初から読むべきでした。作者の世界観にはまれませんでした。
後、文章に強調の「’」ダッシュつけすぎかな
読了日:9月5日 著者:岡野めぐみ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31654889

■ちょちょら (新潮文庫)
武士のお仕事小説、おもしろかったです。いっき読み。
岩崎氏のキャラがすごい^^;頑張れ新之助。続編でないかしら
読了日:9月7日 著者:畠中恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31701011

■王子はいつでもガチ勝負! いきなり漂流、だろ? (角川ビーンズ文庫)
読了日:9月8日 著者:望月もらん
http://book.akahoshitakuya.com/b/4041007259

■みんなのうた (角川文庫)
結局、家族って何?故郷って何?の基本問題にぶつかります。
巣立った子供を親は引き止めるべきじゃないし、老後、子供がよりつかなくて悲しくても、
そんなん子供を育てた親の自業自得のようなきもするが。。
読了日:9月9日 著者:重松清
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31783978

■司政官 全短編 (創元SF文庫)
学生の時に読んで、もう一度読みたいと思ってた本。おしみながら少しずつ読みました。
原住民が滅んでた星もあったけど、かえって、どんな生物だったのだろう?人?と
気になりました。好きなのは、「限界のヤヌス」 司政官が、苦労しても
あまり報われない話ですが、それでも頑張る姿がいい。
でも、老後に移り住むとしたら、「遺跡の風」のタユイネンかなww
読了日:9月11日 著者:眉村卓
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31808265

■(P[あ]4-5)花の道は嵐の道: タマの猫又相談所 (ポプラ文庫ピュアフル)
おもしろかった^^)猫又怪談物ではなく、普通の学園物。
おもしろいキャラが多いので、陰陽屋とはまた違った方向の話。ネコ好きに、絶対おすすめ
読了日:9月14日 著者:天野頌子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31895827

■キーパーズ 碧山動物園日誌 (メディアワークス文庫)
「ガラパゴス・ゾウガメ」の話、感動しました。自分より年下の人に死に別れは、
つらいもののようです。アムール・ヒョウは、前に、NHKで特集番組やっていたのを、
見たことあります。もう繁殖するにも、血が濃すぎて 仔が生まれても、奇形や短命の確立
が高くなっているそうで、絶滅まで秒読みなんだとか。。。
読了日:9月17日 著者:美奈川護
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31983183

■天山の巫女ソニン(1) 黄金の燕 (講談社文庫)
おもしろかった^^)若干、物足りなさはあるけど、そこは児童文学だし。
読み易いので気分転換にちょうどいい。ノベルで2巻目以降も読もうかな
読了日:9月19日 著者:菅野雪虫
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32006398

■政と源
元銀行マンの国政と 簪職人の源次郎の二人の友情をこえた付き合いの話。
政の視点で話が進行していくのですが、彼もいろいろ悩みます。そんな迷いっぷりに、
何も考えていないような源、いいコンビです^^;;家庭内を維持するのも大変だけど、
社会で働いてお金を稼ぐのも大変。政の奥さん、もうちょっと、そこの処を理解して
ほしかったかな。
男性よりも、マミちゃんも含め、女性がしっかりしてる(というか強い)話でした
読了日:9月20日 著者:三浦しをん
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32040256

■天山の巫女ソニン2海の孔雀 (講談社ノベルス)
王子イウォルの成長物語。それにしても付き人を全員返すとは・・兄王子たちに、
慈しまれて育ったんでしょうね。幼さ全開。クオン王子は、カッコよくていい。
宮中での権力争いとかとは、イヤなんでしょうね。貧乏くじのような任務ばかり務め、
正当な評価をうけてないかな。かわいそう
読了日:9月24日 著者:菅野雪虫
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32131300

■ころころろ (新潮文庫)
若旦那は突然失明しても、あまり落ち込まなかったです。(病気なれしてるから?w)
「ころころろ」が、読んでいて楽しかった。仁吉は、本当に困ったけど、どうも周りから
頼りにされたようでww
読了日:9月27日 著者:畠中恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32201065

■ゆんでめて (新潮文庫)
ねねちゃん河童、かっこいい^^)最初、若旦那の悲嘆からはじまって、最後は、
まあまあ上手く皆幸せで。。ただし、こういう逆転の仕方は、何度も使うと読者はしらけるかな。
花見の話が、読んでいて楽しかった
読了日:9月28日 著者:畠中恵
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32222548

■天山の巫女ソニン3朱烏の星 (講談社ノベルス)
好戦的な軍事国家が、巨山の国かな。食料が足りないというのは、戦争に走る一番の理由かも。
3巻目はとくに、ソニンと王子は傍観者のようでした。”森の民”へも、あの王様は、
結局、罰を下している。(王子の感知しないところで)。
児童書ですからアッサリめ。大人バージョンになったのを読みたいな。
読了日:9月30日 著者:菅野雪虫,釣巻和
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/32277705


▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/

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9月に読んだ本で一押しは、眉村 卓の「司政官」。SF苦手な人でも大丈夫です^^)
posted by kiyorin at 01:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月02日

天山の巫女ソニン 五 大地の翼

天山の巫女ソニン(5) 大地の翼 [単行本] / 菅野 雪虫 (著); 講談社 (刊)
「天山の巫女ソニン 五 大地の翼」   菅野 雪虫 著   講談社
落ちこぼれの巫女と言いわたされ、すべてを失ったところから始まった少女の物語―。
里におりたソニンは、三つの国を知り、そこに生きる人々と交わり、
悩み・悲しみ・希望・喜びを実感しながらひとりの人間として豊かな人生を歩む道を見出してゆく。
感動の最終巻。
([BOOK」データベースより)
**************************************************************************
ついに戦争は起こります。
”狼殺しの王”が、江南と盟約を結び、冬にサイにせめてきました。
王子の一致した見解は、戦争を避けることで、どれは、どうも闘いをしかけた国、イェラ王女も
同じようです。

イェラ王女の働きはめざましいものでした。イウォン王子の影が薄いような。

江南の民は、過去をふりかえらないというか、過去の援助の事は忘れるようで・・

この巻では、戦争を助長する民衆の心理が、おもしろかったです。
・自分も家族も実際の戦闘には参加しない
・戦場も自分の国でない
・戦争で少し設けようとおもってる
・自分の現状を戦争で 変えようとしてる

そして、戦争を決めるのは、いつも、闘いに参加しない老人で(その家族も参加しない)
実際の戦いは、若者が行う のです。

そういえば、どこぞの首相も、地球の裏側まで”集団的自衛権”の行使に積極的でした。
彼は戦場にはいかないでしょう。
ちょっとキナくさくなっている今だからこそ、読んでおきたいシリーズになりました。

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posted by kiyorin at 01:44| Comment(0) | 菅野雪虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月01日

天山の巫女 ソニン 四 夢の白鷺

天山の巫女ソニン(4) 夢の白鷺 [単行本] / 菅野 雪虫 (著); 講談社 (刊)
「天山の巫女ソニン 4 夢の白鷺」  菅野 雪虫
“江南”を大嵐が襲い、人々の暮らしは大きな打撃を受けた。“沙維”のイウォル王子は
災害の援助のために、“巨山”のイェラ王女は密かな企みを胸に、相次いで“江南”に向かう。
“江南”のクワン王子を交えた三人は初めて一堂に会し、ある駆け引きをする。
一方、ソニンはクワン王子の忠実な家臣セオの存在に、なぜか言いようのない胸騒ぎを覚えていた…。
(「BOOK」データベースより)
*********************************************************************************
3つの国の話が終わったところで、本編の始まり〜〜という印象かな。

江南の地は、肥沃で暖かいけれど水害の多い地域なのでしょう。
まあ、昔ならしょうがないのでしょうけど、災害対策はどうなってる??
災害にあったときの避難とか、もしもの時のための備蓄とか。。。
江南の王はあまりにも享楽的で ”困った時は他の国に援助してもらえばい”みたいな
いい意味でも悪い意味でもノンビリしすぎ。

王妃の実家の一派が全権力をにぎっていて、”国を保持・質を高める”って意識がまるで
ないのも、問題ね

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posted by kiyorin at 00:18| Comment(0) | 菅野雪虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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