2013年09月30日

天山の巫女 ソニン 朱烏の星

天山の巫女ソニン3朱烏の星 (講談社ノベルス) [新書] / 菅野 雪虫, 釣巻 和 (著); 講談社 (刊)
「天山の巫女ソニン3朱から巣の星」 菅野 雪虫   講談社ノベルス
国を背負いし孤高の王女は、失われた天文台で何を想うのか。
悪名高き「狼殺しの王」が治める大国“巨山”で、“沙維”の民が
国境侵入の罪で捕らえられた!解放の条件は、沙維の王子による巨山来訪。
罠を疑い、危険を恐れる兄たちに代わって、末王子のイウォルが救出に向かうことに。
同行したソニンは、凛々しき王女・イェラから、巫女の暮らしやその力、
星々の話を求められる。だが、両王国の平和を揺さぶる危機が、すぐそこまで迫っていた…、
激動の第三巻
(「BOOK」データベースより)
***********************************************************************
江南へ行ったあとは、巨山に行くことになったのですが、滞在期間がもともと短く
予定されていたので、ソニンと王子は”事件に巻き込まれかけた”って
ところでしょうか。
激動・・だったのは巨山の国で、二人は、サラの国との関係のために尽力した。。

王子が、「俺って大人になった?」なんて聞いてますが、確かに大人っぽくなりました。
というより、活発に、王子の役割をよくこなしてるかな。

1巻目では、確かにサラの国は、王子が”異常な眠り”で大変、苦労をするソニンです。
この1巻目だけで2巻かけそう^^;サラっとすぎてますが、
2巻目は、これも結構苦労してます。
3巻目は、雪原で倒れたソニンでしたが、苦労したのは、そのくらいかな。

江南の国は、ある一族が力をもちすぎて政治を専横し、貧富の差もはげしい。
戦争後の復興も、民衆の分はあとまわし

巨山の国は、王様は強引な政治をしてるわりに民衆には、圧倒的な支持を受けている。
北の国からという弱点で、食料がたりなくなってるはず。
(工業が発達してるので、貿易で食料ゲットするのかな)
せっかく、ソニンと王子で助けた森の民のリーダーも、王子が帰ったあと”鉱山労働”おくり。
(少数民族を兵隊や危険な鉱山労働者に送り込んで、その後の手当てがない)
江南の国よりも 巨山の国の問題のほうが、複雑で解決が難しそう

・・・・ということで、本編よりも外伝のほうが、楽しみになってきましたww

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
posted by kiyorin at 01:18| Comment(0) | 菅野雪虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月28日

ゆんでめで

ゆんでめて (新潮文庫) [文庫] / 畠中 恵 (著); 新潮社 (刊)
「ゆんでめで」   畠中 恵  著   新潮社文庫
屏風のぞきが行方不明になり、悲嘆にくれる若だんな。もしあの日、別の道を選んでいたら、
こんな未来は訪れなかった?上方から来た娘への淡い恋心も、妖たちの化け合戦で盛り上がる
豪華なお花見も、雨の日に現れた強くて格好良い謎のおなごの存在も、
すべて運命のいたずらが導いたことなのか―。一太郎が迷い込む、ちょっと不思議な
もう一つの物語。「しゃばけ」シリーズ第9作
(「BOOK」データベースより)
******************************************************************************
弓手(ゆんで、左手)馬手(めで 右手)のことだそうです。

前作は、話の主ががらっと変わって、少しずつ解明されていきます。
今回は、(9作目)、時系列をさかのぼって、最初の話が一番新しく、
1年前、2年前・・と話が昔にとびます。^^;ちょっとめんどくさ。

「あの時、いつものように左手の道をいっていたなら・・」
若旦那は、火事で失ってしまった妖怪の友達ことで、後悔しきりです。
ちょっとネタバレになります^^;;

結局、神様関係が原因・・のようです。
「神は人の運命を変えちゃいけない」って生目神様がいうのだけど、じゃあ、若旦那の
目を見えなくしたのは?って、ツッコミたい。
日本の神様は、あまり人間にかかわらないようにしてるらしく、若旦那も神に出会った
場面が、なぜか飛んでいたり 記憶がぼやっとしてたり。
今回は、時を自由に行き来できる神様という設定だからこその話、
そんな事は出来ない人には、なかなか想像も難しいとこでしょう

ところで、ねねちゃん河童 かっこいい^^)男気があって、ものすごく強い
佐助と仁吉に力で張り合えるのは、彼女くらいかww

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
しゃばけシリーズは、一覧をみると一年に一度くらいの割合で発行されてました。
文庫本でよんでいるので、後は単行本で読むしか。。。^^;
気長に文庫になるのを、待つしかないか
posted by kiyorin at 01:52| Comment(0) | 畠中 恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月27日

ころころろ

ころころろ (新潮文庫) [文庫] / 畠中 恵 (著); 新潮社 (刊)
「ころころろ」  畠中 恵 著     新潮社文庫
ある朝突然、若だんなの目が見えなくなってしまったからさあ大変。
お武家から困ったお願いごとを持ち込まれていた長崎屋は、さらなる受難に
てんやわんやの大騒ぎ。目を治すための手がかりを求め奔走する仁吉は、思わぬ面倒に
巻き込まれる。一方で佐助は、こんな時に可愛い女房をもらっただって!?
幼き日の一太郎が経験する淡い初恋物語も収録された、「しゃばけ」シリーズ第八弾
(「BOOK」データベースより)
****************************************************************************
5つの物語が、唐突に始まるので、わかるまで「??}でしたw
それを含めて楽しみたい人は、ネタバレありになりますので ご注意を


・「はじめての」・・・若旦那が少年のとき、はじめて面倒ごとに巻き込まれた話。
いつもよりずっと過去の話なんで、少年だったっけ?^^;;って わけわからんかった。
(これが、物語の発端と伏線になるかな)

・「ほねぬすびと」・・・骨盗人とは、人が骨を折って(苦労してなしえたことを、
横取りする人のこと。)この話で、若旦那は目が見えなくなります。
耳ざとくなったので、おかげで、若旦那が長崎屋の難事も解決

・「ころころろ」・・・若旦那の目のために、河童を探して奮闘する仁吉。
最初のイラストが、仁吉の不機嫌が出てて、感心。
河童を捕まえようとするのに、喋る日本人形やろくろ首、傘お化け、
アヤカシが見える子供、なぜか仁吉を頼ってべったりくっついて来ます。
”世話好き”は若旦那にしか発揮しないのに、しかたなく、悪鬼退治することに。

・「けじあり」・・・いきなり佐助が結婚してて、小間物やを営んでいる場面から。
これが最初よくわからなかった。^^;;佐助って、犬神で若旦那の守役だったはず・・
鳴家が大活躍ww

・「物語のつづき」・・・やっと若旦那の目が見えるになる話なのですが、神様がらみです。
神様が、とぼけてるというか半分ひねてると言うか・・ここでやっと、めでたしめでたし
の大円団を迎えます

「ああ、おもしろかった^^)」で終わる話です。
「ころころろ」は、親に売り飛ばされた子供が(妖怪も)も出てきて、子供には、行くべき所
がなく、妖怪は、売り飛ばされた子供が病死、母に会いたい一心で、人形に魂がとりつき
現世をさまよってます。さすがの仁吉も無碍には出来なかったのね

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

posted by kiyorin at 01:35| Comment(0) | 畠中 恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月24日

天山の巫女ソニン 二 海の孔雀 

天山の巫女ソニン2海の孔雀 (講談社ノベルス) [新書] / 菅野 雪虫 (著); 釣巻 和 (イラスト); 講談社 (刊)
「天山の巫女ソニン 二 海の孔雀」  菅野 雪虫 著  講談社ノベルス
留学のため隣国“江南”を訪れたイウォル王子とソニン。彼らを招いたのは、
華やかな容姿と知略に長けた行動で民から“英雄”と称えられる第二王子・クワンだった。
極彩色の鳥が飛び交い、花咲き乱れる王宮は、その呼び名に相応しくまさに「楽園」。
だが、一人の少女との出会いをきっかけに、ソニンは「楽園」に隠された悲劇と陰謀を知ることに。
  (「BOOK」データベースより)
***********************************************************************
文庫の出版までまてなくて、結局、ノベルスで読むことにしました^^;;

前巻では、王子7人の命を救うという、大活躍のソニン。
肝心のイウォル王子とか、その心とか他の王子の背景とかもあまりなくて、後半はスジだけって
かんじでした。(おもしろかったけどww)

2巻目では、江南の地へ留学するイウォル王子とソニンの話が中心。
でもやはり、前半の話は、ちょっと間延びしてたような・・
後半に怒涛の展開。おもしろい設定だったので、もう少し深く読みたかったかも。

イウォル王子は、マジメだけど視野が狭いところもあり。
口が利けないというハンデがあるせいか、ちょっと気難しい
まあ、幼く世間知らずともいいうでしょうか。それが今回、クワン王子やセオとの
つきあいや、市井の中に入っての勉強で、少し、大人になったかも。

3巻目で、また少し成長するかな。楽しみ

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
簡単にセオが渡していた塩の製法ノート。
時代を考えると、国家機密にしてもいいくらいのものじゃないのかな・・^^;
posted by kiyorin at 00:44| Comment(0) | 菅野雪虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月20日

政と源

政と源 [単行本(ソフトカバー)] / 三浦  しをん (著); 集英社 (刊)
「政と源」   三浦しをん 著  集英社
東京都墨田区Y町。つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平(元ヤン)の様子がおかしい。
どうやら、昔の不良仲間に強請られたためらしい。それを知った源二郎は、
幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが―。弟子の徹平と賑やかに暮らす源。
妻子と別居しひとり寂しく暮らす国政。ソリが合わないはずなのに、なぜか良いコンビ。
そんなふたりが巻き起こす、ハチャメチャで痛快だけど、どこか心温まる人情譚!
****************************************************************************
幼馴染で簪職人と元銀行マンの爺二人(あわせて146歳)が活躍する 連作短編集

おもしろかった^^)あっというまに読んでしまった。。

簪職人の源次郎のほうは、奥さんに早くに死に別れ(子供なし)
元銀行マンの国政のほうは、奥さんに愛想をつかされて 別居中

話は、国政の視点で進んでいきますが、なぜ奥さんに愛想つかされたか、よくわからないまま
話は進みます。別居している奥さんと対決wする場面があったのですが、そこでも
実は国政さん、あまりよくわかってなかったかも。
(奥さんの話を聞いているようで、耳を素通りしたようです)
国政さんは、どうも昔にありがちな、「家族のためお金を稼ぐだけ」で他の事は何もしないよう
奥さんのほうは、外で働いた事がないのか、あまりにも旦那さんを軽視しすぎかな。

そんな二人の間をちぢめたのが、国政さんからの 毎日の葉書かな。
(答えが”仲人”になるクイズを書いたり、画をそえたり)

まあ、私が男で国政さんの立場なら、こういう奥さんは、即、離婚かな^^;;

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
posted by kiyorin at 20:44| Comment(0) | 三浦しをん  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月19日

天山の巫女ソニン 黄金の燕

天山の巫女ソニン(1) 黄金の燕 (講談社文庫) [文庫] / 菅野 雪虫 (著); 講談社 (刊)
「天山の巫女ソニン  黄金の燕」  菅野 雪虫 著   講談社文庫
夢見―自らの魂をはるか遠い土地へ放ち、自在に行き来する力。
生まれる前からその素質を見込まれた少女ソニンは、雲をつらぬく針のごとき“天山”で
巫女の修行に励んでいたが、十二歳のときに、「見込み違い」として故郷へ帰されてしまう。
家族との再会、初めてできた親友―穏やかな生活も束の間、“沙維の国”の王宮で、
第七王子イウォルの侍女として働くことに。二つの隣国“巨山”と“江南”の緊張が高まる中、
王宮内部では、国を揺るがす大事件が発生してしまう―。
第40回日本児童文学者協会新人賞受賞作
(「BOOK)データベースより)
**********************************************************************************
単行本・ノベルで出版されたものが、文庫化。
最初ののほうは、作者が、なんか硬いかんじで、物語が進むと かなりスピードアップ
読んでいて、「あれ?続き物?」と疑うくらい後半は、駆け足でした。
すばやく読めてスッキリの結末

続刊が7巻目まででているとかで、ノベルで続きを読もうか、図書館で読んでみようか
とにかく2巻目以降も読むつもり^^)

天山の巫女といっても、不思議魔法を使えるわけではなく、いわゆる「幽体離脱」とか予知夢
とかの能力と 後は知識で村人らの質問に答えるようです。
ソニンが生まれてすぐ天山で修行することになったけど、それが素質を引き出すのに
マイナスの作用をしたようです。(江南の王子のつぶやきが 重要になるかな)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
この話、アニメ化したら、おもしろいんじゃないかな?^^)
posted by kiyorin at 01:26| Comment(0) | 菅野雪虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月17日

キーパーズ  碧山動物園日誌

「キーパーズ  碧山動物園日誌」  美奈川 護  メディアワークス文庫
都内某所にある『碧山動物園』の飼育員を務める青年・鳥羽晴樹は悩んでいた。
絶滅危惧種の肉食獣・アムールヒョウのガイア―。彼女を見るために幼い頃から動物園に
通い詰め、その想いを胸に飼育員となった晴樹は、彼女の余命が僅かと知り、その死と、
そしてその後の自分との向き合い方を見失っていたのだ。だがある日、悩む彼の前に
不思議な少女が現れた。柵から逃げた暴れ馬をたちどころに落ち着かせ、
知らないはずのその馬の名前まで言い当ててみせた
彼女はなんと『動物の言葉が分かる』というが―?
***************************************************************************
(ブログのサーバーが調子悪いみたいで、リンク貼れませんでした)

「ドラフィル」(市民オケの話)の作者さんだった^^;;
 
飼育員とは、大変なのだなと、つくづく感心。
事故が多いのは、ゾウの飼育でというのに、納得。
主人公は、アムールヒョウ一筋で、そのために飼育員を目指した純情青年(ヘタレ気味)
そのヒョウが、死の間際であり、主人公は揺れ動く・・・・はずなんだけど^^;;
日々、起きる事件や仕事に忙殺されて、そのこのところは、何か、軽くさわるだけだったような・・
そこだけが 残念かな。理央ちゃんは、とても天然でかわいかった。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
前作の「ドラフィル」はシリーズ化されてました。知らなかった^^;;


posted by kiyorin at 23:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月14日

タマの猫又相談所 花の道は嵐の道

「タマの猫又相談所 花の道は嵐の道」  天野頌子 著  ポプラ文庫 
―うちの理生ときたら、高校生になったというのに、泣き虫で弱虫でこまったもんだ。
やれやれ、おれがなんとかしてやるか―。理生の飼い猫タマは、じつは長生きして
妖怪化した猫又。流されるままに花道部に入部し、因縁のライバル茶道部との
激しい部室争奪戦に巻き込まれてしまった理生を、タマが陰から賢くサポート。
大人気「よろず占い処陰陽屋」シリーズの著者が描く、ほんわかもふもふ学園物語。
書き下ろし短編「空の下、屋根の上」を収録
(「BOOK」データベースより)

*****************************************************************************
ドラ○エモンと高校生になったノビタ???w

「助けてよ たま〜〜」と助けを求められて、猫又のタマも難儀しました。
何か、災難の起きるときに反応する ネコヒゲレーダーは、タマの推測するものとは
方向が違っていて、おもしろかった。
猫又だけど、表立っては、役に立ってないかも。。ただ 人の心を和ませて心を落ち着かせる
という妖怪らしからぬ働きが多かったかな^^)

タマの視点でかかれる一人称と、三人称が まざっているので、若干 読みづらかった。
奇抜な言動や目立つ容姿とは別に、出てくる登場人物は努力家でマジメな人が多かった
学園物語として、おもしろく読みました。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
posted by kiyorin at 23:02| Comment(0) | 天野頌子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月11日

司政官〜 感想

司政官 全短編 (創元SF文庫) [文庫] / 眉村 卓 (著); 東京創元社 (刊)
「司政官 全短編」  眉村 卓  著  創元SF文庫
星々に進出した地球人類。だが連邦軍による植民惑星の統治が軋轢を生じさせるに及び、
連邦経営機構が新たに発足させたのが司政官制度である。官僚ロボットSQ1を従えて、
人類の理解を超えた原住者種族を相手に単身挑む若き司政官たちの群像。
著者を代表する、遠大な本格SF未来史の短編全7作を年代順に配し、
初の一巻本として贈る。巻末には詳細な作品世界ガイドを収録した
(「BOOK」データベースより)
*******************************************************************************
読了しました。
ややこしい処もあるので、読むのに時間をかけました(読み飛ばさないで^^;)
おもしろかった。学生時代に読んで、もう一度読みたいと思っていた本だったので、
さっそく読みました。やっぱり、今、読んでもおもしろい。
SFで、異星世界の話。ファンタジーではないけど、SFっぽくやたら理系の理屈が
多いわけでもないです。組織の上にたつものの人間心理(たまに異星人)の描写が多く
読み応えありました。

それぞれの短編、いろいろな星があり、司政官のタイプもいろいろで、時代情勢も
バラバラ。それが時系列にならんでいるので、推移がわかりやすく、興味深かった

次読むつもりの、長編「消滅の光輪」も司政官の話。楽しみです

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
posted by kiyorin at 01:47| Comment(0) | 眉村 卓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月09日

みんなのうた

みんなのうた (角川文庫) [文庫] / 重松 清 (著); 角川書店 (刊)
「みんなのうた」   重松 清  著    角川文庫
東大を目指して上京するも、3浪の末、夢破れて帰郷したレイコさん。
傷心の彼女を迎えるのは、個性豊かな森原家の面々と、弟のタカツグが店長をつとめる
カラオケボックス『ウッド・フィールズ』だった。このまま田舎のしがらみに搦めとられて
言い訳ばかりの人生を過ごすのか―レイコさんのヘコんだ心を、ふるさとの四季は
どんなふうに迎え、包み込んでくれるのか…。文庫オリジナル感動長編!
(「BOOK」データベースより)
****************************************************************************
出来事別に、6つの章で出来てるせいか、とても読みやすかった。

レイコさんは、メインで東大受験なら、第二志望の大学も用意しておけばよかったのに。
っていうか、普通の受験生なら そうするけどな。。。

扱っているテーマは、若者の都会への流失と過疎(限界集落とか)。
この話では、弟が家に残るとはりきってますが、現実問題、田舎に留まればいいという
事には、ならないでしょう??難しい問題です。
じゃあ、親が子供のところへ行けばいいかというと、それも、転勤のある仕事に子供が
ついていたら、何もならない。

この話では、梅郷は地縁による地域共同体がしっかりしてるようなので、
私が子供なら 安心して都会に出て行けるけど。
子供の数が少なくなった現代だからこそ、”子供に頼らない老後生活”を
めざしたほうが、はやいようなきもします。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
キミ婆ちゃん。足首を捻挫しているのに、治らないうちから歩行訓練してます。
無謀です^^;;いわんこっちゃない。悪化させてしまいました。
医者が「絶対安静」といったら、そうすべき。
自分の考えしか頭にない、ここに老いの頑固さと頑なさをみました。
posted by kiyorin at 23:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月07日

ちょちょら

ちょちょら (新潮文庫) [文庫] / 畠中 恵 (著); 新潮社 (刊)
「ちょちょら」  畠中 恵 著   新潮社文庫
間野新之介は、兄の自刃を受けて、多々良木藩の江戸留守居役を引き継いだ。
先輩の留守居役たちにしごかれながら、幕府と藩の橋渡し役として、接待や付け届け、
情報戦に明け暮れる日々。そんなとき新之介は、多大な負担を強いる「お手伝い普請」
の情報を得る。困窮する藩のため、何としてでもこれを逃れたい―。兄の死の謎や思い人の
運命に悩みつつ奔走する、若き藩士の痛快奮闘記。
**********************************************************************************
今度の主人公は、江戸留守居役で、現代でいうなら、マネージャー兼付き人って
仕事かな。最初は、兄への手紙で始まり、凄惨なシーン。
留守居役の仕事を任されたけれど、まったく何もわからない状態の新之助。
兄の日記・覚書などでも勉強したのでしょう。

城で迷子になったり、西の丸事件があったり、新之助は右往左往します。
その中で鍛えられたのでしょうか、後半からは、バリバリ働いてます。
留守居役の役割にとらわれず、印旛沼まで情報収集したり、他の武家のために
奔走したり、そんなこんなが、彼の人脈になってもいたようです。

楽しく読みました。
武士の世界って、官僚の世界+賄賂と人脈だったのね。
「この藩は、凶作で貧乏だから、お手伝い普請は無理」みたいな事は、幕府の上の
ほうは、考えないのね。
普請を免除されている藩もあることから、むしろ、外様の藩はなくしていく方向だった?
例えば、参勤交代は、それぞれの藩が財を蓄えないようにする目的もあったとか。
なんか、いろいろ納得しました。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
現場の実態をしらず、ケチに徹する江戸家老は、上司にしたくないタイプNO1.
失敗は部下のせい、手柄は自分のものにするタイプ。
posted by kiyorin at 00:23| Comment(0) | 畠中 恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月02日

8月 読書のまとめ

2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4099ページ
ナイス数:103ナイス
http://book.akahoshitakuya.com/u/31357/matome?invite_id=31357

■丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)
テーマが重かったです。主人公は誰も悪戦苦闘。しかも「落照・・」では、
そのテーマは現実でも解決されてない論議。「青条・・」は、"走れヒョウチュウ”だけど
、彼を助けてくれるのが、貧しい人たちってところがミソかな。
読了日:8月2日 著者:小野不由美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30790167

■天国旅行 (新潮文庫)
「SINK」が、お気に入りです。無理心中の生き残りって、結構複雑で背負うのが重いけど
、なんのかんのいいながら吉田君に助けられてきたと思う。
長い付き合いの中で "優越感をえるためだけの親切”とだけ思っていたら、
とっくに付き合いをやめている。
主人公は、吉田君に、本当は信頼して、甘えているのだと思った。本人自覚ないかもしれないけど
読了日:8月6日 著者:三浦しをん
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30884264

■香彩七色 ~香りの秘密に耳を澄まして~ (メディアワークス文庫)
軽くよみやすかった。香道や、あと、アロマ、ハーブ、タバコと、いろんな香りについて、
興味深く読みました。ミステリーとありますが、学園ドラマに近いかな。
2,3話目は、啓太君の影が薄くなってしまってる^^;; 2話目が一番おもしろかったかな
読了日:8月8日 著者:浅葉なつ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30931911

■強運の持ち主 (文春文庫)
主人公もその師匠も、奇天烈料理を作る彼氏も、キャラがたっていて、おもしろかった。
占いって、私は信じないけど、でも、何かのページに星占いとか出てると、
やっぱり見てしまいます。不思議^^;)
ルイーズの占いは、未来を占うというより、街角カウンセリングみたいな? 
信じてないとはいえ、不幸や不運ばかり占いの結果でいってくる人の処には、
やっぱいきたくないかなwww
読了日:8月9日 著者:瀬尾まいこ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30954776

■フォー・ユア・プレジャー (講談社文庫)
楽しみながらユックリ読みたいと重いつつも、結局、次がきになって一気読み^^;;
理沙ちゃんがからむと、ハナちゃんは キレっぷりがすごい。
読了日:8月11日 著者:柴田よしき
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31001281

■職場、好きですか? (双葉文庫)
眉村作品の大ファンww。ショートショートのせいか、オモシロあっさり。
気分転換にちょうどよかったです。
読了日:8月12日 著者:眉村卓
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31053674

■心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹 (角川文庫)
一気に読みました^^)外伝っぽいかな。おもしろかったけど、幽霊がとりついて事をおこす
ってのは、う〜〜ん・・。一回ならいいけど、この手の展開が続くと、ちょっと飽きるかも
読了日:8月15日 著者:神永学
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31103866

■神々の午睡 (幻冬舎文庫)
でてくる人間の名前が、漢字だったり カタカナだったりと
(例えばシムファッカは、北方民族の名前のような響き)入り混じってます。
そこがよかった。「グドミアノスと土蛙」「盗賊の晩餐」などがおもしろかったです
読了日:8月18日 著者:あさのあつこ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31181568

■しゃぼん玉 (新潮文庫)
翔人の再生の物語。山の中でほうりだされ、彷徨う場面は本人には地獄でしょう。
(クマがいなくてよかったね)で、おスマばあさんの処で、最初、寝てばかりなのは、
彼が一度赤ん坊にかえったようなものかな。シゲ爺が味があってよかった。
読了日:8月20日 著者:乃南アサ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31240662

■妖埼庵夜話  空蝉の少年
角川ホラー文庫から出版されてます。読メで登録してみました。
1作目より、話がスムーズでおもしろかったです
読了日:8月24日 著者:榎木ユウリ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31333635

■修道士ファルコ 1 (プリンセスコミックス)
単行本の2を持ってます。今回、文庫でファルコの最初の部分が読めて、楽しい^^)
男ばかりの話だけど、どことなくユーモラスな部分もあり、おもしろかったです
読了日:8月25日 著者:青池保子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31361379

■月華の楼閣 (ルルル文庫)
ルルル文庫は、ひさしぶり^^)おもしろかった。けど、私は、彩雲国フリークだったので、
たまに、キャラがだぶってみえる。玉華ちゃんの性格や、会議での無知とはいえ、正統派の発言は、
それはそれで好ましい。手馴れた官僚に、チっとは、初心を振り返らせるのに役立つでしょう^^)
読了日:8月28日 著者:蒼井湊都
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/31440527


▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村
今月のおすすめは、「丕緒の鳥 十二国記」 十二国記の外伝です。
本編は、アニメになっているので、それを見ると、話の一連の流れがわかります^^)
posted by kiyorin at 01:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。